球宴7人選出は〝池山スワローズ〟の復権を告げる勲章か。「マイナビオールスターゲーム2026」(28日・東京ドーム、29日・富山)の監督選抜選手が13日に発表され、ヤクルトから星知弥投手(32=初出場)と清水昇投手(29=3度目)が選出された。

 ファン投票では山野太、増田、古賀、キハダの4人、選手間投票では長岡が選出済み。監督選抜を合わせ、阪神と並ぶセ・リーグ最多の7人が球宴に名を連ねた。

 池山隆寛監督(60)がファン投票の結果を受けて「前半の頑張りが票を動かしていると思う。こんな光栄で名誉のことはない」と語ったように、今季前半の快進撃が球界に強烈なインパクトを与えた証しだ。

 しかも顔触れは、実績十分の主力ばかりではない。首脳陣が「まだまだこれからの子たちばかりなので、たくさん経験を積んでもらいたい」と期待を寄せる発展途上の選手も多く、若い燕たちが全国区へと羽ばたく絶好機となる。普段とは異なる空気の中で一流選手と交わる経験も、後半戦への大きな財産になるはずだ。

 球団関係者も、ソフトバンクを戦力外となりながら移籍2年目でファン投票選出まで駆け上がった増田について「光栄なことですし、すごいことですよ」と目を細める。苦境からはい上がった男の〝球宴切符〟は、チームの勢いを象徴する「サクセスストーリー」でもある。

 ヤクルトから7人が選ばれるのは、リーグ制覇を果たした22年以来。同年は前年の日本一から続く勢いの真っただ中で、山田や村上(現ホワイトソックス)らが選出された。球宴への大量選出は、チームの充実ぶりを映す一つのバロメーターでもある。

 もっとも、足元では7月に入って2勝8敗と失速。黒星先行で足踏みが続く中、2位・巨人と2・5ゲーム差の3位に踏みとどまっている。球界の期待を一身に背負う7人のスターが、この停滞ムードを吹き飛ばせるか。前半戦で巻き起こした燕旋風を一過性で終わらせないためにも、真価が問われるのはここからだ。