巨人は1日のヤクルト戦(盛岡)に2―1で競り勝ち、上位対決の2連戦を1勝1敗の五分として阪神と並ぶ首位に再浮上した。

 凱旋登板となった先発・西舘は頭部への死球を与えて2回途中で危険球退場。緊急登板を余儀なくされた救援陣は最少失点で切り抜け、同点の7回に飛び出した松本の適時打による1点のリードを守り切った。接戦をものにした橋上秀樹監督代行(60)は「ヤクルトさんとの相性もあまり良くないですから、まずは1勝1敗にできてよかったと思います。また週末の試合に向けてしっかり準備したいと思います」と総括した。

 今季のヤクルト戦は5勝8敗。現状の直接対決では黒星が先行しているものの、チーム成績そのものは大きく変わらない。ともに71試合を終えて巨人の得点と失点はいずれも「222」。得失点差がゼロである一方、ヤクルトは「235得点」「243失点」で失点が得点をやや上回る。

 チーム打率も巨人が2割3分2厘でヤクルトは2割3分5厘。チーム防御率も巨人が「2・86」でヤクルトは「3・15」とやはりほぼ互角だ。しかも盗塁数も巨人の「52」に対してヤクルトは「51」と機動力もほとんど同じ成績となっている。

 巨人が多少リードするのはリーグトップタイの55本塁打(ヤクルト=44本塁打)だが、最重要の得点数は相手が上回る。こうなると鍵を握るのは橋上監督代行の采配だ。

 チームスタッフの一人は「(橋上監督代行と池山監督は)同じような感じだよね。チーム状況や戦力も〝似たもの同士〟。どちらも足を使っての作戦も多く、似ているからこそ攻略が難しいところもあると思う。この時期にデータを集めて(シーズンの)終盤にかけて勝ち続けていけるかが本当の勝負だと思う」と占った。

 橋上監督代行と池山監督は1983年のドラフトでヤクルトに高卒で入団し、現役時代は野村監督(故人)のもとでプレーした。野村監督が楽天で指揮を執った際にはコーチとして入閣するなど縁は深い。「ID野球」を叩き込まれた〝野村チルドレン対決〟をいかに制するかもペナントの行方を左右しそうだ。