名門球団が極度の成績不振にあえいでいる。メッツは6月29日(日本時間30日)にシーズン50敗目(35勝)を喫し、ナ・リーグ東地区でぶっちぎりの最下位に沈む。
メンドーサ監督を26日(同27日)に解任したが、球団が抱える問題は根深いのかもしれない。昨オフに断行された首脳陣の大刷新で解雇された元打撃コーチのエリック・チャベス氏(48)は、フアン・ソト外野手(27)の単独行動を野放しにしたと自身のポッドキャスト番組「EC3」で告発している。
球団は2024年オフにソトを15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時)という莫大な費用をかけて獲得。しかし、加入1年目の昨季はポストシーズンにも進めず終戦した。当時、首脳陣の一人だったチャベス氏は「彼(ソト)を責めるつもりはない」とした上で、大物選手への特別扱いを黙認した球団側の姿勢を批判した。
「(守備を終えたソトが)イニング間に外野から走ってきて(ベンチ裏にある)バッティングケージのソファに座り込み、ダッグアウトに戻らなかった」。本来であればベンチで戦況を見守り、攻撃する味方を応援するものだが、ソトは加わらないことがあったという。チャベス氏は「これはフアンの問題ではない」「リーダーシップの欠如であり、上から下への責任感の欠如」と組織的な問題だと指摘した。
しかも、ソトを誰も注意せず「アシスタントGMが彼(ソト)のそばに座って、肩をポンポンと叩きながら〝おい、チームメートと一緒にダッグアウトに入ったらどうだ〟なんてひと言も言わなかった」と糾弾。そこでスターンズ編成本部長に「これは大きな問題だ。この様子をチームの若い選手たちが見ていて、あなたたちはそれを許している」と進言したものの「『まあ、あの選手たち(若手)は自分たちがフアン・ソトではないことを学ばなきゃいけない』と返してきた」という。
チームスポーツで輪が乱れれば、うまく回るものも回らなくなる。今季のソトは出場した66試合で打率3割1厘、17本塁打、39打点、OPS0・975。好成績が崩壊状態のチーム成績に反映されない一因には、そうした土壌が引き金となっているのかもしれない。












