8月も日替わりヒーローが、強さの原動力となりそうだ。西武は14日のロッテ戦(ベルーナ)を7―0で快勝し、2位を堅守した。当初先発予定の高橋が腰の張りを訴え、登板当日に回避。急きょブルペンデーに切り替えた一戦で、投打がかみ合った。

 ロッテ先発・小島に対し、2回に5番・石井一成内野手(32)の6号ソロで先制。4回には、この日一軍復帰した6番・西川愛也外野手(27)の復帰後初安打となる適時三塁打などで2点を加え、5回には2番・小島大河捕手(22)の7号ソロで4―0とした。投げては急きょ先発した豆田を皮切りに7投手で完封リレー。西口文也監督(53)も笑みを浮かべつつ「本当に1人1人が自分の仕事をしっかりしてくれた。チームにとっても大きな勝利だったと思います」。先発回避のアクシデントを、総力戦で快勝に変えた。

 2カード連続で初戦を取り、8月は6勝5敗と勝ち越しに転じた。正念場の8月、野手陣ではチーム最多16本塁打のタイラー・ネビン内野手(29)と、チームトップの打率2割8分3厘をマークする滝澤夏央内野手(23)を軸に、起用も打順も試合ごとの〝最善〟を探る日替わりオーダーが続く。小島は古賀、柘植との併用の中で打撃でも存在感を示し、西川も復帰戦で適時三塁打を含む猛打賞。指揮官の抜てきに応えた。

 鳥越裕介ヘッドコーチ(55)は「ウチにはまだ絶対的なレギュラーはいない。他のチームいったら、誰がレギュラーとれますか?ってなればネビンと(滝澤)夏央ぐらい」と、先発オーダーが〝日替わり〟となる背景を説明する。ベテランも若手も関係ない「競争」が、日替わり起用の土台にある。

 残り35試合。西武は14日終了時点で59勝46敗3分の2位を守り、3位・日本ハムに1ゲーム差。首位ソフトバンクとのゲーム差も7・5に縮めた。チーム内競争を推進力に、西口西武がリーグV戦線に食らいついていく。