MLBは9月29日(日本時間同30日)からポストシーズンに突入した一方、今季からブルージェイズに加入した岡本和真内野手(30)はチームが不振にあえぎ、早々と終戦した。

 それでも1年目から記録したア・リーグ6位タイの33本塁打、同9位の92打点は強烈なインパクトを残した。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「日本のセ・リーグでプレーしていた選手として、この転身ぶりは実に印象的だ」と高評価した。ワースト5位の183三振、そして最低の21失策には本人も反省の弁を述べていたが、同誌が何よりも評価したのは156試合に出場した耐久力で「トロントのアイアンマン」と〝命名〟した。

 一流選手の条件の一つには、故障しない頑健な体が挙げられる。どれだけ身体能力に優れていても、移動も伴う長いレギュラーシーズンに耐えられなければ定位置を確保できない。その点、岡本は巨人時代から故障に強いだけでなく、主力選手としての自覚から先発出場にこだわり続けた。レギュラーに定着しかけた2018年9月に右手に死球を受けて骨折。欠場すれば誰かにポジションを奪われかねないため、骨が折れたまま強行出場し、不動の4番打者へと昇華していった。

 巨人入団1年目の15年は高卒ながら異様なまでに発達した極太のふくらはぎから、当時の首脳陣や先輩たちに「ゾウさん」と驚かれ、原監督時代には「ビッグベイビー」や「若大将」とニックネームも進化していった。

 巨人最終年の昨季こそ不慮の交錯プレーで左ヒジの靱帯を損傷して長期離脱を余儀なくされたが、世界最高峰の舞台でも得た「鉄人」の栄誉。来季も鋼鉄の体とメンタルを武器にシーズンを完走し、10月の戦いに進みたいところだ。