〝10月男〟は、どん底の9月すら復活への材料に変える。ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(37)が、右ヒザの腱炎で崩れた打撃を立て直し、ポストシーズンでの巻き返しへ強烈な自信をのぞかせている。

 その〝異変〟と復活への確かな手応えを米有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」が30日(日本時間1日)、詳しく伝えた。フリーマンはレギュラーシーズン後半戦でわずか1本塁打、長打率3割3分9厘。今季16本塁打もフルシーズンでは自己最少で、右ヒザの状態悪化が本来のスイングを狂わせた。ロバーツ監督も「右ヒザの故障によってスイングのメカニズムが崩れていた」と認めている。

 それでも本人は「言い訳はしない。ヒザのせいにすることは絶対にない。自分のプレーは良くなかった。それが現実だ」と冷静に受け止める。現在はヒザに痛みがなく、オフの治療も必要ない見通し。27日(同28日)のジャイアンツ戦では本塁打寸前のライナーがわずかにファウルとなり、最近失っていた打球感覚が戻りつつある手応えも得た。

 2024年ワールドシリーズ(WS)第1戦では、足首と肋骨を痛めながらヤンキースを沈めるサヨナラ満塁弾。昨年のWS第3戦でも18回裏にブルージェイズからサヨナラ本塁打を放った。そんな〝大舞台男〟は2年前を「体調の面ではおそらく100倍もひどかった」と振り返り、「土曜日までには解決できると、自分自身に絶対の自信を持っている」と断言した。

 ドジャースは3日(同4日)に地区シリーズ初戦を迎える。不振も故障も受け止めた上で、最後は前向きに塗り替える。2年連続世界一の象徴的な一打を放ってきた男が、3連覇への号砲を自らのバットで鳴らす構えだ。