ゲーム差通りに実力の差を見せつけられた。西武は9日、ベルーナドームで首位・ソフトバンクに0―5で敗れ、日本ハムと入れ替わって3位へ転落した。自軍の武内と相手先発・前田悠との左腕対決も、攻撃陣は7回まで二塁すら踏めず。6回まで1失点と鷹打線を相手に粘った武内を援護できなかった。
逆転Vへ最低でもカード勝ち越しがノルマとされた本拠地3連戦は、結局1勝2敗。試合後、西口文也監督(53)は「同じピッチャーに同じようにやられている。対策は練っているんだけど…」と天を仰ぐしかなかった。残り39試合で首位とは8・5ゲーム差。2位・日本ハムにも1ゲーム差をつけられ、数字の上でも逆転優勝への道は一段と険しくなった。
昨季まで3年連続Bクラスだった西武は今季、最大貯金19を築いて一時は首位に立ち、交流戦Vも達成。2年目の西口政権は確かな進化を見せてきた。一方でシーズンが進むにつれ、解消すべき〝課題〟も浮き彫りになっている。
その象徴が左の先発投手へのアレルギーだ。この日も前田悠を打ちあぐね、相手先発が左腕だった試合は10連敗。6月14日の交流戦・巨人戦で勝って以来、白星から遠ざかっている。仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(54)も「もちろんそれは、こちらも把握しているんですが、原因を突き詰めるところまでは…」と出口の見えない難題に頭を悩ませている。
追い打ちをかけるのが故障者の続出だ。9日の試合前には4番を担ってきた林安可が左ヒザ痛で登録抹消。試合中にはチームトップの102試合に出場してきた三塁手・渡部が守備中、イレギュラーした打球を顔面に受けて負傷退場した。試合後に左眼窩底骨折と診断され、10日にも登録抹消となる見通し。ペナントレースが佳境に入る8月戦線で、主力をさらに欠く可能性が高まった。
逆転Vを追う一方で、2位争いも待ったなし。チームは今季最大級の踏ん張りどころを迎えた。












