〝赤い怪物〟を青いユニホームに迎え入れる日は来るのか。ドジャースの将来を巡り、レッズのエリー・デラクルス内野手(24)の名前がにわかに熱を帯びている。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は30日(日本時間1日)、デラクルスの将来的なドジャース移籍の可能性に焦点を当てた。

 9月のドジャース戦6試合では25打数9安打、4本塁打、2二塁打と大暴れ。ドジャー・スタジアムでは444フィート(約135メートル)の一発を放ち、内野から時速102マイル(約164キロ)の送球も披露した。ロバーツ監督もデラクルスについて「彼が大舞台を好むこと、最高の選手たちと対戦したいことを知っている」と評しており、さらに「本当に素晴らしい選手だ」と手放しで称賛している。

 今季30本塁打、30盗塁を達成したスイッチヒッターは、長打力と爆発的な走力、強肩を併せ持つ。遊撃にはムーキー・ベッツがいるため単純な穴埋め補強ではないが、ベテラン化が進む野手陣の若返りという意味では格好の存在だ。大谷翔平投手(32)の前後に入れば、一発だけでなく走塁でも相手バッテリーへ圧力をかけ、攻撃の形そのものを広げられる。

 ただし、ここには大きなハードルがある。デラクルスがFAとなるのは2030年の予定。レッズが手放す兆候もなく、もしも今オフに動くなら大型トレードが前提となる。それでも「ON SI」は、資金力と有望株をそろえるドジャースなら将来的な大型取引を成立させ得る球団だと指摘した。

 大谷とデラクルスの〝超豪華共演〟は、まだ夢物語の域を出ない。しかしながら24歳の怪物が次代の主役候補である以上、これまで何度となく他球団のスーパースター強奪を成し遂げてきたドジャースがその動向を無視できない存在であることは確かだ。