ドジャースの大谷翔平投手(31)との意思疎通が乱れ、米メディアから批判を浴びたダルトン・ラッシング捕手(25)が「責任は自分にある」と胸の内を明かした。

 米カリフォルニア・ポスト紙は29日(日本時間30日)にジャック・ハリス記者による「ドジャースのダルトン・ラッシングが大谷翔平との騒動に責任を負う」と題した独占インタビューを掲載した。25日(同26日)のツインズ戦でサインミスから捕逸で失点、大谷のABSチャレンジを否定、マウンドで厳しい表情で何か言われるなど〝騒動〟と報じられ、同時に多くの批判を浴びた件について、ラッシングが初めて詳細に振り返っている。

 ラッシングはまず「投手に『捕手が自分の味方ではない』と感じさせるようなことだけは絶対にしたくない」と語るとこう続けた。「あんな姿はバッテリーとして見られたい姿ではない。ショウヘイだろうと、他の先発だろうと、ブルペン投手だろうと、あんなふうに見られてはいけない」。反省の意を表した。

 大谷については「このゲーム史上最高の選手。彼には、自分の望む球種を要求し、自分が投げたい形で勝負するだけの資格がある。この地球上の誰一人として、彼に『何をやっているかわかっていない』なんて言える人はいないのだから」と最大級の敬意を示した。

 さらに「若手選手として、自分がこの責任を背負い、受け止めて、乗り越えて前へ進まなければならない。彼のような選手が思うようにプレーできるようにするのが自分の役目」と断言。自ら責任を背負う覚悟を示した。

 同記者は、ベンチで感情的になるラッシングに寄り添う姿を見せたベテランのフリーマンが「あの2回は完全にカオスだった。ループ中にレールが外れていくジェットコースターのようだった」と回想したことや「お前も怒っている。彼も怒っている。もう忘れよう。今イライラしていても何も良くならない」とラッシングにかけた言葉を紹介。

 さらに「みんなダルトンのことが大好きなんだ。ただ、彼は試合になると感情を前面に出すタイプ。そこに悪いことはない。でも時には、その感情を抑えて、悪循環に陥らないようにしないといけない。テレビに映らない普段のダルトンを皆にも見てほしい。本当に最高のやつなんだ。まだ若い中で大舞台に放り込まれた。でも、彼なら大丈夫だ」と語ったことを明かした。

 このほか、プライアー投手コーチが「彼は投手を本当に大切に思っている。あの日の出来事から目を背ける者はいない。こういう経験から学び、前へ進むものだ。時には、成長するために厳しい経験を通らなければならないこともある」とコメント。ラッシングを擁護している。

 ラッシングは「僕が正しかったのか、彼が正しかったのか、2人とも間違っていたのか、2人とも正しかったのかは、本質ではない。例え自分が25歳だろうと35歳だろうと、自分の役目は『これは自分が背負う。自分の責任だ。前へ進まなければいけない。この経験から成長しなければいけない』と言えること」と決意表明。最後は「この出来事から良いものを生み出せるようにしなければならない」と力を込めた。