阪神は19日のヤクルト戦(京セラ)に2―1で勝利。2位・巨人とのゲーム差を「4」に広げ、最短で20日に優勝マジック「29」が点灯する。

 1点ビハインドの9回に燕2番手・広沢を攻略した。先頭・森下が中前打で出塁すると、代走・植田の盗塁と捕手・鈴木叶の失策(悪送球)で無死三塁の好機。続く佐藤輝明内野手(27)が右前打を放ち、2夜連続で9回に試合を振り出しに戻した。

 1―1で迎えた延長10回には先頭・近本の中前打から好機をつくり、途中出場の植田の中前打で一死一、三塁。満塁策で佐藤を敬遠したが、大山がサヨナラ犠飛で試合を決めた。

 藤川球児監督(46)は「攻守で耐えながら自分の仕事をベストをつくそうとしてくれたので、最後こちらに向いたという感じでした」とニッコリ。「球際の強さが出てくればいいと思いますし、佐藤の守備、走塁、それから植田が途中から出てそういう守備、走塁。この辺りはタイガースとして素晴らしい景色」とうなずいた。

 この日はスタメン大改革で臨んだ猛虎打線。前日の守備で左足を負傷した中野がスタメンを外れ、代わってドラフト2位ルーキー・谷端が「7番・二塁」でプロ初出場。「8番・左翼」にはドラ3ルーキー・岡城が入った。

 しかし燕先発・山野の力強い直球やワンシームに翻ろうされた。5回には大山、坂本の連打から谷端の犠打で一死二、三塁の好機をつくったが、岡城が空振り三振。続く伊藤将も遊ゴロに倒れ、先制点を奪うことはできなかった。

 岩崎の押し出し四球で1点を献上した直後の8回には代打で中野が登場するも、空振り三振で山野にこの日10個目の三振を献上。それでも終盤に試合をひっくり返し、見事な逆転劇となった。

 指揮官は「新人選手はプロ野球の中でいろいろことをやらなければならないと目の当たりにしたと思う。ファンの方もヤキモキするかもしれないですけど、ファンの方が育てることが1番重要だと思います」と強調。次戦に向けても「結束力というか底力を増やしながら1つずつやっていきたい」と力を込めた。