殿堂入り左腕がミルウォーキーに刻んだ伝説を、今度は息子が打棒でつなぐ。11、12日(日本時間12、13日)に行われたMLBドラフトで、ブルワーズは最終20巡目の全体611位で、米ヒューストン大のカーステン・サバシア3世内野手(22)を指名した。父は2025年に米野球殿堂入りを果たしたレジェンド左腕のCC・サバシア氏(45)。思わぬ形で古巣との縁が結び直されたことが話題となっており、米メディア「ヘビー」も12日(同13日)、時を超えた〝親子鷹〟誕生の可能性を大きく報じた。
父・サバシア氏は指名直後、自身のSNSを更新。「息子が今夜、リーグからドラフト指名された。本当に誇りに思う」と歓喜した。続けて「ブルワーズはチームも街もコミュニティーも、初日から両手を広げて迎えてくれた。私の心の中で特別な場所だ。仕事は今から始まる。まだ始まりにすぎない」と熱い思いをつづった。
サバシア氏は2008年7月にインディアンスからブルワーズへ移籍。同年は17試合に先発して11勝2敗、防御率1・65、7完投、3完封と圧巻の投球を披露し、球団を26年ぶりのポストシーズンへ導いた。翌09年からヤンキースでプレーし、同年の世界一に貢献。MLB通算251勝、3093奪三振を誇り、07年にはア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した。わずか半季の在籍ながら今もミルウォーキーで英雄視され、今年5月には球団の「ウォール・オブ・オナー」に名を連ねた。
一方のカーステンは身長193センチ、体重111キロの右投げ右打ち。ジョージア工科大で2季を過ごした後、ヒューストン大へ転校した。大学4年間の通算成績は打率2割5分4厘、9本塁打、42打点、OPS0・789。今季は37試合に出場し、打率2割8分3厘、6本塁打、18打点をマークした。
幼少期は父と同じ投手を夢見たが、11歳で腕を痛めた際、父から打者への専念を勧められた。以後は長打力を磨き、今年のドラフトコンバインでは時速104・9マイル(約169キロ)以上の打球を7本も放って注目を集めた。偉大な父とは異なる道で、プロへの扉をこじ開けた格好だ。
今後、契約がまとまれば、父が短期間で英雄となった地で息子がメジャーを目指すことになる。サバシア家の新章は、最高にドラマチックな形で幕を開けた。












