前半戦で苦戦が目立ったブルージェイズのウラジーミル・ゲレーロ・ジュニア内野手(26)とパドレスのフェルナンド・タティス・ジュニア外野手(26)について、米ラジオ局WFANのパーソナリティー、リッキー・リカルド氏が不振の理由を「WBCに出たからだ」と論じている。

 リカルド氏は「彼らはWBCで素晴らしいパフォーマンスを見せ、3月に精神的にも肉体的にも最高の状態に仕上げて国のために戦った。それが終わると風船の空気が抜けてしまったかのようになってまだ回復できていない」と例年にない調整スケジュールがシーズンのコンディションを狂わせたと見ている。

 ともにドミニカ共和国の代表として3月のWBCに出場したが、タティスは打率2割7分7厘ながらまさかの5本塁打、大砲ゲレーロも2割6分1厘、6本塁打と例年にない低調ぶりでオールスター戦出場を辞退している。リカルド氏は「WBCで輝かしい活躍をした選手は多くいる。彼らは3月という時期にふだんと違って精神的に高揚していた。それで本番のシーズンが始まると〝さて、これからどうしよう〟となった」と精神面の影響も大きいと指摘した。

 確かにWBC出場組は他にもマリナーズ・ローリー(米国)、ヤンキース・ジャッジ(米国)をはじめ、ブレーブスのアクーニャ・ジュニア(ベネズエラ)、パドレス・マチャド(ドミニカ共和国)、ブルージェイズ・ヒメネス(ベネズエラ)、ヤンキース・ウェルズ(ドミニカ共和国)、ドジャース・ディアス(プエルトリコ)らケガや不調で例年の成績を下回り、期待を裏切る選手が目立っている。

 一方でドジャース・大谷翔平、山本由伸、ロイヤルズのウィット・ジュニア(米国)、メッツ・ソト(ドミニカ共和国)、フィリーズ・シュワバー(米国)ら変わりなく好調な選手もいるとはいえ、3月にピークを持っていくイレギュラーな調整がシーズンに影響を及ぼしても不思議はなく、リカルド氏の視点は間違っていないかもしれない。