阪神は8月31日の巨人戦(甲子園)に5―4で逆転勝利し、優勝マジックは「7」に減少。2点ビハインドの7回に中野、森下、佐藤輝の3連続適時打で4点を挙げて試合をひっくり返した。前日同30日に藤川球児監督(45)からプレーに関する苦言を呈された高寺望夢内野手(22)は、出場選手登録を抹消されることなくベンチ入り。そんな若虎へ苦労人が授けた助言とは――。
虎将から厳しい言葉が次々と飛び出したのは3―2の接戦を制した前夜の試合後だった。1点リードの6回無死一塁から代打で出場した高寺が、初球から犠打を試みて投飛。この時に一塁へ全力疾走せず、そのままベンチの奥に引き下がった。
〝凡事徹底〟を掲げてきた藤川監督は見逃さず「フライが上がって走っていないとか。自分のプレーが少しうまくいかないから下がっているようでは、このチームじゃ戦えない」とピシャリ。「おこちゃまレベルの選手が多い」「ひよっ子の選手がいる」と口をとがらせた。
ここまで酷評されながらも高寺が一軍メンバーから外されることはなかった。そんな若虎の肩を叩きながら、声を掛けたのが少なからず〝しくじり体験〟をしてきた木浪聖也内野手(31)だった。ルーキーイヤーには開幕スタメンに抜てきされ、日本一を達成した2023年には「恐怖の8番打者」として躍動したが、出場機会に恵まれない悔しさをかみ締めてきた。
だからこそ「自分もそういうミスをたくさんしてきて。(高寺が)やっと試合に出てミスをして、いろいろ思うところもあるだろうけど、自分が伝えられることもいっぱいあるんで」と明かし、自身の豊富な経験を踏まえて今後に向けたアドバイスを送ったという。
「同情とか励ますとかではなくて、それだったらいらないと思うし。『まだ22歳。こういうミスができるのは逆にありがたいと思って、ウジウジせずにしっかり切り替えて、やり返せばいいじゃん』という話をしました」
さらに、高卒5年目で初の開幕一軍をつかみ、スタメンで起用されることも増えた高寺に「自分はそうやってやってきたんで。こういう経験をいっぱい積んで、頑張ってもらえれば」と背中を押した。
先輩からの熱い言葉を胸に、ひと皮むけた姿を見せられるか。













