阪神は30日の巨人戦(甲子園)に3―2で競り勝ち、優勝マジックは「9」と歓喜の瞬間へ向けカウントダウン態勢に突入。今季最多となる4万2643人が球場に足を運ぶ中、週末の伝統の一戦を白星で飾った。

 虎先発の高橋は5回8安打2失点と、苦しみながらも最低限の投球内容でゲームメーク。6回以降は継投策に移行し、ドリス→及川→石井→岩崎ら自慢のブルペン陣が1点のリードを最後まで守り抜いた。

 今季の阪神の強さを象徴するかのような快勝劇を終えた藤川球児監督は「これまで一軍でたくさん戦ってきた選手たちは、こういった時期になると強みが出る」と主力選手たちを称賛。だが「反対に言うと、そうでない選手は、まあ本当にいるのかなってレベルですね」と自身の期待を裏切った若手選手に手厳しく苦言を呈した。

「まあ、お子ちゃまだなというレベルの選手が多いですね。素晴らしい選手に囲まれている間にずっと目を凝視して見るくらいでないと。なんか一軍にいるってような表情で…。まあ出てきますねこの時期になると。強くなってほしいなと思います」

「チームとしては進む方向は一つなんですが、まだまだ『ひよっこ』な選手たちもいますから」。問題視したのは6回無死一塁の場面で代打として起用された高寺望夢内野手(22)。犠打に失敗しフライを打ち上げると、諦めたように一塁へ走ることすら放棄してしまった姿は受け入れがたかった。

「タイガース全体として反省しますね。単純にバントのフライが上がって走ってないとか、その後一軍選手と同じようにそのまま(ベンチで)後ろに下がってしまうとか。自分はまあ逃げてんじゃないかと。僕は最高の選手を送りこんだつもりでグラウンドに立ってもらっているのに。その選手が自分のプレーが少しうまくいかないからって下がってるようでは、このチームでは戦えない」

 虎指揮官は勝利の余韻などそっちのけで、少し興奮ぎみに早口でまくし立てると「ただ、高寺でそうということは(他の若手も)みんなそうということでしょうね。それは自分の責任なので一、二軍のスタッフ全員で反省したい」と語り、会見を切り上げた。