セ首位独走中の阪神が19日の中日戦(京セラ)で5―4と接戦を制し、3連勝。優勝へのマジックナンバーを「21」に減らした。不動の1番・近本光司外野手(30)が欠場し、1番には熊谷敬宥内野手(29)、中堅には3年目・井坪陽生外野手(20)が入るなどスタメンはフレッシュな面々。そんな中でゲーム中盤以降は石井大智投手(28)、岩崎優投手(34)の鉄壁リリーフが試合を締め、藤川阪神らしいゲーム展開を見せた。

 1点リードの8回から登板した石井は無失点。自身が持つNPB記録を41試合連続無失点に更新した。9回、6番手でバトンを受けた守護神・岩崎は二死二塁のピンチを背負いながらも、最後はボスラーを見逃し三振でゲームセット。見事に25セーブ目を挙げた。

試合後、握手するたびに腰が低くなる阪神・岩崎優(右)と坂本誠志郎
試合後、握手するたびに腰が低くなる阪神・岩崎優(右)と坂本誠志郎

 救援陣を含めベテランとして投手陣を束ねる岩崎は、この試合に期するものがあった。左腕は17日に巨人戦(東京ドーム)から試合後、当日帰阪となった夜に各投手、捕手に声を掛けてバッテリー会を開催。マジックが順調に減少する現状だからこそ「油断せず、最後まで戦い抜く」という思いを共有した。

 若手から中堅、ベテランまで予定の合った選手や裏方の面々が幅広く集結。現在11勝でハーラートップタイの才木浩人投手(26)、高橋遥人投手(29)や、梅野隆太郎(34)と坂本誠志郎(31)の両捕手も参加。「今年は優勝が早くも見えているからこそ、ここで緩んではいけない」(岩崎)と結束を固めた。

17日に行われたバッテリー会の様子(提供写真)
17日に行われたバッテリー会の様子(提供写真)

 現役の仲間だけにとどまらない。岩崎はすでに退団した戦友への思いも背負っている。決起会の会場には2014年ドラフト1位で、入団では1年後輩の横山雄哉氏(31)が7月28日に尼崎・塚口にオープンさせた「焼肉 虎のゆうや」を選定。現役時代に合同自主トレも行った左腕同士の旧交も深めた。優勝へ士気を高めると同時に、同じ釜の飯を食った仲間の門出を祝うあたりが、守護神の粋な計らいといったところか。

 藤川球児監督(45)はこの日の岩崎の投球に関し「さすがの締めを見せてくれましたね」と絶賛した。今のところ、虎のリーグ優勝を危ぶむ問題は特に見当たりそうにない。