阪神が14日のオリックス戦(京セラ)に延長10回の末、2―3でサヨナラ負け。交流戦が18試合制となった2015年以降で球団ワーストタイとなる11敗目(5勝)を喫した。
本拠地・甲子園での2試合を残すものの、DH制が採用されるパ・リーグ球場でのビジター9試合を3勝6敗で終了。その間、DHで先発、途中出場した選手の通算成績が打率1割7厘と低迷し、新たな課題が浮き彫りとなった。
試合後、藤川球児監督(45)は「今日のゲームとしっかり切り分けてお話しさせていただくとすれば」と前置きした上で「9人で仕掛けていく攻撃という部分においては、小技、走力、守備力の汎用性、それからスイングの強さというものは今後明らかに必要だろうというのは明確になった」と総括した。
単なる起用法の問題ではない。両リーグを知る球界OBは「ドラフトの段階でもう違ってくる」と指摘し、こう続けた。
「セはまず守れないと試合に出られない前提でスカウティングしないといけない。代打で出塁しても代走、守備固めが必要な若手選手は使いづらい。でもパは違う。打つのが抜群にいい、打つだけやけど…という選手でも代打やDHで使えればと獲得に動ける。そういう意味ではドラフト戦略から変わっていくし、編成方針も変えていかないといけない」
阪神を含むセ球団では〝守れてこそ一軍〟といった色合いも濃かったが、来季からは守備に就かないDH制が導入される。これまでの常識だけでは通用せず、守備に難があっても一打で試合の流れを変えられる選手の価値はさらに高まることが見込まれる。
藤川監督は「強い選手をつくりながら待つ」とも話した。若手育成を進めていく構えだが、編成側の発想の転換も不可欠。円安で海外の大物選手も獲得しづらい中、ドラフト戦略をどう進めていくのか…。交流戦で浮かび上がった「DH問題」で球団初のリーグ連覇だけでなく、来季以降の戦いに向けても〝打撃特化型選手〟という選択肢も生まれそうだ。












