ようやく先発補強にこぎつけた。パ首位を快走するソフトバンクは30日にジャクソン・ラトリッジ投手(27=前フィリーズ傘下3A)の獲得を正式発表。身長203センチ、体重109キロの大型右腕は、最速160キロを超える速球を武器とするパワーピッチャーだ。2019年MLBドラフトでナショナルズから1巡目(全体17位)指名を受けた逸材で、メジャーでは通算71試合(うち先発5試合)、5勝3敗、防御率6・29。ここまでは潜在能力を発揮できていないが、環境が変わることで大化けの可能性を秘めていそうだ。

 ラトリッジは球団を通じて「2026年シーズンの残りを福岡ソフトバンクホークスの一員としてプレーできることを大変楽しみにしています。日本に到着し、ホークスファンのみなさんにお会いできることを心待ちにしています。そして、チームの日本一達成に貢献できるよう全力を尽くします」とコメント。先発補強が急務となっていたチームの救世主として期待される。

 2位西武に5・5ゲーム差をつけて首位ターンを果たしたホークスだが、前半戦は絶対エースのモイネロを欠き、右ひじに不安を抱えた上沢も一時離脱する危機に直面した。開幕からローテーションを守り続けた投手は大津のみ。前半戦を通して台所事情は苦しかった。フロントは6月から新外国人投手獲得に向けた動きを本格化。複数の候補をリストアップし、現地調査などを重ねてきた。

 シーズン途中の助っ人補強は、かねて難易度が高い。目利きの確かさとスピード感が求められる。チームは最大懸案だった今季最長9連戦を戦い終え、すでにシーズン93試合を消化。現場から度重なるSOSが発信されていただけに、球団フロントとしては補強期限ぎりぎりの獲得に自責の念もあるはずだ。

 球団は今月末の支配下登録期限を前に育成3投手を昇格させたが、純粋な一軍戦力として計算できるのはやはり新外国人投手。早期の戦力化が望まれている。