楽天は10日、三木肇監督(49)が成績不振のため休養し、塩川達也ヘッドコーチ(43)が監督代行として同日の巨人戦(楽天モバイル)から指揮を執ると発表した。球団側からリリースを通じての発表は午前1時。前夜9日に本拠地で巨人に2―8で完敗した数時間後、日付が変わった深夜に監督交代が明らかになる異例の展開となった。

 9日の楽天は、先発・荘司が3回にダルベックに先制3ランを浴びると、6回以降も佐々木俊輔、岸田、大城に被弾。7回に佐藤の2点適時二塁打で反撃したが、焼け石に水だった。15安打を許す一方、打線は7安打2得点止まり。投打ともに迫力を欠き、4連敗で借金は今季ワーストの15に膨らんだ。球場の熱気が引いた後、チームを揺るがす一報が飛び込んだ形だ。

試合前にはかつて楽天にいた巨人・則本昂大(左)、田中将大(中)と談笑していた三木監督
試合前にはかつて楽天にいた巨人・則本昂大(左)、田中将大(中)と談笑していた三木監督

 リーグ順位は21勝36敗1分けで借金も15に膨らみ、パ・リーグ最下位。巻き返しの起爆剤にしたかった交流戦でも球団初の開幕6連敗を喫するなど、2勝10敗の12位に沈み、浮上の兆しは最後まで見えなかった。昨季4位からの反攻を掲げたはずが、6月上旬にして首脳陣のテコ入れを迫られる非常事態となった。

 三木監督は2020年以来となる一軍指揮に昨季復帰。今季は開幕直前に昨季新人ながらベストナインに輝いた宗山が故障で離脱し、外国人野手の不振、救援陣の乱調など誤算が相次いだ。粘り強い戦いでしのぎたい思惑とは裏腹に、交流戦で一気に傷口が広がった格好だ。

 球団は三木監督との双方協議により休養で合意。塩川代行の下、泥沼からの立て直しを図るが、深夜の人事発表が示すように、楽天の危機はまさに「待ったなし」だ。