荒れながらも、徳俵は割らなかった――。阪神・藤川球児監督(46)が22日、DeNA戦(甲子園)に5―4で勝利した後、相手先発の藤浪晋太郎投手(32)に意外な高評価を与えた。試合開始時点で気温は35度を超え、湿度も70%に迫る過酷な暑さ。その中でハマの背番号27は再三のピンチを切り抜けた。

 初回は安打と四球で一死一、二塁、2回も連打と四球で二死満塁とされたが、要所を締めて無失点。3回には大山のでん部へ死球を与え、スタンドの虎党も騒然。続く四球と高寺の内野安打で二死満塁とされ、伏見の右前適時打で1点を失った。それでも4回は近本、中野、森下の1~3番を三者凡退。1―1の5回二死から元山に四球を与えたところで降板したが、4回2/3を5安打4四球1死球、5奪三振1失点と大崩れはしなかった。

 虎将は走者を背負いながらも土俵際で踏みとどまった元同僚右腕を、対戦相手の指揮官として注視。「前半部分は徳俵を藤浪が割らずに満塁で耐えるというのはやっぱり、そこのもう一つは惜しい気がしていた」と振り返った。

 その上で「藤浪自身もタフだったと思います。暑いし、4イニング、5イニングとそういう展開が続いたというのは」と粘投を評価した。

 序盤から制球に苦しみながらも、徳俵を割らなかった藤浪。厳しいプロの世界を知る火の玉監督だからこそ、過酷な条件下で発揮した右腕のタフネスをたたえていた。