ブルージェイズの岡本和真内野手(30)が7日(日本時間8日)、敵地でのアスレチックス戦で29号ソロを放ち、村上(ホワイトソックス)に続くメジャー1年目での30本塁打到達に王手をかけた。
4点を追う7回先頭で迎えた第3打席で、相手先発左腕・ロペスが内角に投じたカットボールをフルスイング。ライナー性の打球はあっという間に左翼フェンスを越え、本塁打を確信していた岡本は悠然とダイヤモンドを回りながら人さし指を突き立てた。岡本の一発で火がついた打線はこの回3得点。9回にも1点を加えて同点に追いついたが、直後に二死満塁のピンチを招いて遊撃への適時内野安打で5―6のサヨナラ負けを喫した。
岡本の一発は空砲となり、痛い敗戦でチームは再び借金生活に突入したが、それ以上に米メディアに大々的に報じられたのはアスレチックスの新人、ヘンリー・ボルテ外野手(23)の大活躍だった。
「1番・中堅」で先発出場し、初回の第1打席で四球を選ぶとすかさず二盗に成功。2点を先制する足掛かりをつくり、3回先頭の2打席目も四球で出塁して二盗、そして三盗まで決めてダイヤモンドを駆け回った。さらに5回の打席では9号ソロ。ブルージェイズ先発のシースを足でかき回し、バットでは5点目を叩き出す一発でマウンドから引きずり降ろした。
9回のサヨナラ機も四球で演出したボルテは2打数1安打ながら3四球を選んで計4出塁。「MLB公式サイト」によると、1試合で本塁打と3盗塁以上を決めたのは、球団では1991年10月5日(同6日)にリッキー・ヘンダーソン(4盗塁=故人)以来の快挙。ヘンダーソンは82年にシーズン最多の130盗塁、通算1406盗塁のメジャー記録を持つ「メジャー最高のリードオフマン」だ。
まさにやられ放題だったブルージェイズについて、米メディア「クラッチ・ポインツ」は「極めてまれなリッキー・ヘンダーソン級の偉業を許した」「試合の主導権を握れず、ヘンリー・ボルテに思う存分暴れ回られた」とすっかり引き立て役として報じた。ボルテは102試合の出場で19盗塁とし、ア・リーグ12位タイに浮上。今年5月にメジャーデビューしたばかりの新鋭が、新たなスピードスターとなるかもしれない。












