阪神は20日のDeNA戦(甲子園)に0―7で完敗。先発・大竹が6回途中まで5安打1失点と粘ったが、味方打線の援護に恵まれず、今季早くも7敗目(3勝)を喫した。2位だった巨人が広島を下したため同率首位に並ばれ、優勝戦線から抜け出せそうで抜け出せない、もどかしい日々が続く。
球界の視線は虎の勝敗とは別のところにも注がれている。前カードの対広島3連戦(17~19日、マツダ)では、初戦で前川が死球を浴び、右肩甲骨の骨折に追い込まれた。これを端緒に死球禍を巡るイザコザが最後まで尾を引いた。3戦目には大山がハーンから死球を受けたことで、ためにため込んだ阪神サイドのフラストレーションが爆発。藤川球児監督(46)がグラウンド上に歩みを進めたことをきっかけに、両軍ナインがフィールド上へなだれ込む乱闘寸前の事態に発展した。
自軍選手のコンディション管理に細心の注意を払う藤川監督は、他球団バッテリーの「未熟な内角攻め」に対して人一倍厳しい姿勢を示す。指揮官就任直後の昨年4月20日の広島戦(甲子園)では正捕手・坂本へ頭部死球を投じた岡本に激高。ベンチを飛び出し、威嚇するような態度で詰め寄ったひと幕は、両軍の間に長く遺恨を残した。
当然ながら藤川監督の一挙手一投足は球界内で常に注目の的。セ球団関係者は「あれは広島だけに対するメッセージでは当然ないですよね。ああいうものを見聞きすると、ウチのピッチャーだって内角へのボールは投げにくくなりますよ。遠回しに圧をかけられたなって感じです」と苦笑いを浮かべる。
一連の死球禍にまつわる言動や行動のどこまでが本心で、どこまでが戦略的なメッセージなのかは藤川監督本人のみが知るところ。だが、対戦する各球団のバッテリーへの強烈な〝抑止力〟となっていることは間違いない。
22日のカード第3戦のマウンドには、荒れ球で知られるハマの元虎右腕・藤浪が日本球界復帰後初めて古巣と対戦する予定となっている。













