巨人の新戦力・松本剛外野手(32)が、いよいよ本領発揮の気配を漂わせてきた。14日の阪神戦(甲子園)では3―3の9回二死二塁から値千金の勝ち越し適時打を放ち、移籍後初のお立ち台へ上がった。
ヒーローインタビューで「開幕してからなかなかいい成績を残せてなかったので、やっとジャイアンツの一員になれたかなと思います」と笑顔を見せ、「ジャイアンツ1年目の松本剛です。みなさんに顔と名前を憶えていただけるように精いっぱい頑張っていきますので、熱いご声援よろしくお願いします!」とファンに呼びかけた。
聖地でのマイクを通じて発せられた言葉には、率直な実感がにじんでいたのかもしれない。オープン戦では打率1割台と苦しみ、新天地で迎えた開幕後も思うように打撃成績は上がらず、スタメンを外れる日もあった。FA戦士として加入した背景もあり、世間から厳しい声を向けられる場面も少なくなかった。
古巣・日本ハムの関係者は「彼は基本的に〝優しすぎる〟タイプの男。『俺が俺が――』というよりは自分よりも仲間のことを優先するような心優しい性格だから、耳に入ってくる外野からの声に責任を感じていた節は少なからずあったと思う」と松本の性格を代弁した。その上で「『やっと巨人の一員になれた』という発言はリップサービスでもなんでもなく、本当の彼の真意じゃないですかね。それだけうれしかったはず」と、その胸中を推し量った。
守備や走塁はもちろん、記録に残らないチーム打撃でも堅実に役割を果たしてきた松本。打率も2割6分2厘まで上昇してきた。心優しきニューフェースは、この一打をきっかけに完全復調へ踏み出せるか。












