巨人のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手(24)が10日のヤクルト戦(東京ドーム)で6回途中84球を投げ、8安打1失点と粘投。走者を背負いながらリードを守り抜き、3―2で今季2勝目を手にした。
3回まで無失点投球も、2点リードの4回に3連打を浴び、増田の犠飛で1点を返された。さらに二死一、二塁のピンチも赤羽に対し5球目を投じた際、踏み込んだ右足をマウンドの傾斜で滑らせて転倒。倒れながら投じた球は、外角を大きく外れワンバウンドした。これを捕手・岸田が素早く三塁に送球。スタートを切っていた二走オスナを刺す珍プレーでピンチを脱出した。
阿部慎之助監督(47)は「打たれるのは次、反省できますので。それでも要所でしっかり抑えていたので、勝ちにつながったのかなと思います」と課題を乗り越えた先の成長に期待を込めた。
登板時に表情を変えない鉄仮面がトレードマークになっている左腕だが、ドラフト同期の田和は竹丸の意外な一面を明かす。「竹さんは普段はあんまりしゃべらないですけど、緊張すると口数が多くなるんですよ」
田和が最初にそれを感じたのは、春季キャンプでプロとして初の実戦形式に臨むライブBP直前だった。ドラフト同期で会話が多い間柄だが、いつもよりも止まらないしゃべりに違いを感じ取ったという。
球団64年ぶりとなる新人の開幕投手として臨んだ開幕戦前にはこんな雑談を交わしたという。寮の食堂で出された朝食が普段はバイキング形式のところ、開幕記念の豪華朝食として赤飯やタイを丸ごと一匹使った煮つけなどが並び、量も豊富だった。登板前に左腕は「朝ごはんの量多かったよね?」と冗舌だったという。田和は「(口数が)いつもより多かった気はしますよ(笑い)」と笑顔交じりで振り返った。緊張しながらも左腕はマウンド上ではポーカーフェースを貫き歴史的なプロ初勝利をマークした。
この日のお立ち台で竹丸は、7回に特大の3号ソロを放ったキャベッジへ「センキュー!」とはにかみつつ英語でお礼。ルーキー左腕にはまだまだ多くの魅力が秘められていそうだ。













