ソフトバンクは5日のDeNA戦(横浜)に3―8で大敗を喫し、連勝は「7」でストップした。先発の大関が4被弾を含む5回8失点と試合をつくれず、打線も相手先発・篠木の前に1得点と沈黙。試合後、小久保監督は「なかなか(本塁打が)4本出るとね。まあまあ、連勝が止まる時はこんなもん」と切り替えを強調した。カード初戦の黒星は5カードぶり。乗せると怖い相手だけに、警戒感を強める一敗となった。

 また、連勝ストップに追い打ちをかけるかのように鷹党にショッキングな知らせが舞い込んだ。ここまで攻守で躍動していた山本祐大捕手(27)が「左手有鈎(こう)骨の疲労骨折」により6日に登録を抹消されることとなった。山本祐は3日の中日戦(バンテリン)で患部の痛みを訴えて途中交代。この日チームとともに横浜入りしベンチにも入ったが、2試合続けて欠場となった。5月中旬のトレード加入から主戦捕手を張ってきた背番号39の戦線離脱。小久保監督は「治療もこっちでできる。セ・リーグの情報をいっぱい持っているので」と今後も一軍に帯同する方針を説明したが、チームに勢いをもたらしていた扇の要がグラウンドから消える影響は小さくない。

 一瞬の隙でポジションを奪われかねない勝負の世界。野球人にとって「負傷離脱」は痛恨だが、ここで離脱する山本祐の悔しさは計り知れない。交換トレードにより活躍の場を福岡に移して約3週間。女房役という立場で投手陣とコミュニケーションを図り、徐々にチーム内で信頼を積み重ねてきたタイミングだった。時間は平等でも、新加入の選手にとってその一瞬が持つ意味合いは大きい。古巣との一戦をベンチで見守るしかなかった山本祐は「(試合に)出てなんとか抑えるような行動をしたかった。僕の力不足でケガしてしまったので」と歯がゆさをにじませた。

 チームにとっても山本祐個人にとっても痛い負傷離脱。それでも鷹の躍進に欠かせない存在であることはこの3週間で証明済みだ。一日も早くグラウンドで再び本領発揮する時が望まれる。