パ首位のソフトバンクは24日の西武戦(ベルーナ)に7―3の逆転勝ちを収め、3連勝を飾った。2位・西武とのゲーム差は今季最大の「5・5」に拡大。貯金を今季最多の「24」とし、リーグ3連覇を目指す王者に独走の気配が漂い始めた。
1点を追う4回、栗原の両リーグ最速となる30号3ランで形勢を変えると、3―3で迎えた6回には前日にサヨナラ打を放った柳田が連夜の殊勲打となる決勝打。7回には近藤の23号2ランで獅子に引導を渡した。前回16日の日本ハム戦に続く今季2度目の先発となった上茶谷が、6回3失点の力投。開幕から中継ぎで奮闘してきた救世主が先発2連勝を飾った。
上茶谷の89球の力投は、裏を返せばチームの苦しい台所事情を物語っていた。中継ぎで希少な存在となっていた右腕を配置転換せざるを得ない状況に追い込まれていたからだ。
開幕から絶対エースのモイネロを欠き、一時離脱した上沢も万全とは言いにくい。補強の目玉として今季から加入した台湾代表エース・徐若熙も腰のヘルニア手術で戦線離脱。イニングを稼ぎ、計算が立つ先発投手がそろわず、編成面の不安が露呈していた。
ここまではなんとか急場をしのいできたが、ペナントレースを勝ち抜くには先発陣容の充実は欠かせない。フロントは6月から新外国人投手獲得に向けた動きを本格化。複数の候補をリストアップし、現地調査などを重ねてきた。今月31日に支配下登録期限が迫る中、ようやく先発補強のメドが立った模様だ。
フィリーズ傘下3Aでプレーするジャクソン・ラトリッジ投手(27)を本格調査していることが24日、分かった。最速161キロを誇る身長203センチの大型右腕。メジャーでは主に中継ぎとして通算71試合に登板しているが、2019年MLBドラフトでナショナルズから1巡目(全体17位)指名を受けるなど「将来のエース候補」と目されてきた逸材だ。制球面に課題を残すものの、素材は抜群。環境を変えることで、大化けの可能性を秘めていそうだ。
現場の不安を取り除くのはフロントの責務。駆け込み補強となるが、悲願のリーグ3連覇へ、効果的な一手となるか――。












