リーグ3連覇を目指すパ首位のソフトバンクは10日の日本ハム戦(みずほペイペイ)に3―2で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを「11」に減らした。8連勝で優勝への望みを残して、福岡に乗り込んできた宿敵を相手に同一カード3連勝。貯金を今季最多を更新する「33」とし、日本ハムとの通算成績を18勝5敗2分けで終えた。
勝利の立役者は、3年ぶりとなる1試合2発の大暴れを見せた柳田悠岐外野手(37)だ。まずは2回、今季すでに11勝を挙げている難敵左腕・加藤のシュートを完璧に捉える14号先制ソロ。2―1で迎えた4回にはチェンジアップにうまく反応し、バットの先ながら2打席連続となる15号ソロをたたき込んだ。
勝負の9月、プロ野球の醍醐味(だいごみ)を感じながら〝大砲の真価〟を見せつけた。「打てば打つほど稼げるのがプロ野球」――。10月に38歳を迎えるチーム最年長のベテランが発するポジティブな言葉は、なんとも頼もしい。「昔からずっとすよ。今も変わらず、そう思ってやってます」。タイトルに絡む活躍や長距離砲としての存在価値を示し続ける〝欲〟が、衰え知らずの弾道を生み出している。
この日、試合を見届けた王貞治球団会長(86)は「彼は常に『より強く』とか『より速く』とかチャレンジしている。守りに入っていないんだよね。あれくらいの年齢になったら守りに入るもんなんだけど、彼は全然守りに入っていない」と感嘆。加齢とともに守りに入って小さくまとまろうとすれば先は短い。だが、柳田は守りに入るどころか、〝打てば打つほど稼げるの精神〟で攻め続けている。気力十分の37歳が放った2連発。王会長が、この先も「大砲健在」を確信したのは言うまでもない。
今季ここまでリーグ5位の打率2割9分、同6位の58打点。総合的な打撃指標であるOPSでもリーグで5本の指に入っている。「稼ぐ」――。強打者としての気概を示す柳田の存在は、とてつもなく大きい。












