巨人・坂本勇人内野手(37)が17日の中日戦(東京ドーム)に「6番・三塁」で先発出場。同点の9回にプロ14度目のサヨナラ打となる4号3ランを放った。
9回裏、1―1で迎えた二死一、二塁。先頭・松本が左前打、泉口が犠打を決めてたぐり寄せた好機で、坂本はカウント2―0から低めのフォークを完璧にとらえると、確信的な表情。左中間スタンドに突き刺さった打球に、東京ドームは絶叫と熱気に包まれる中、背番号6は柔らかな笑みを浮かべながらダイヤモンドを一周した。
「決めてやろうと思ってね…もちろん(打席に)立ってますし。打者優位のカウントになったんで、思い切っていきました」と眼光をギラリとさせ「うれしいですね。一番うれしい瞬間なんじゃないんですか」と喜びをかみしめた。
プロ20年目を迎えた坂本は、インタビューでは胸の内を率直に明かす場面も増えた。この日のお立ち台では「スタメンで出た時、全然打ててなかったんですけど…今日も3打席凡退したんですけど、最後に大歓声で打席向かわせてもらえたので、なんとか打ちたいなと思って」と本音を交えつつ語り、通算300号本塁打を放った際にも「もう本当に、300号打てないんじゃないんかと、そういうことを考える時期もありましたけど」と胸中を吐露。後に「ちょっと言い過ぎましたね」と笑い飛ばしたが、その言葉の端々からは重圧の中で結果を求め続ける苦悩ものぞいていた。
それだけに、声援に応えたこの日のサヨナラ弾は格別。「球場の雰囲気だったりっていうのは敏感に感じてますし。背中を押してくれてるなと感じますね」と自身を奮い立たせるファンに感謝も口にした。
試合前には、長年愛用する野球用品ブランド・SSK社から「通算300本塁打達成記念 越前漆塗りの記念バット」を贈呈され「またこういういい場面でホームランが打てるように頑張ります」と誓った。その言葉を証明する劇的な一発に、坂本の誇りが詰まっていた。












