〝ウィンウィン・トレード〟となるか。ソフトバンクは31日の広島戦(みずほペイペイ)に3―1で勝利し、4連勝を飾った。交流戦の単独首位に浮上し、小久保監督は2日から始まるビジター6連戦に向けて「一戦必勝で」と気を引き締めた。
この日、鷹党が視線を向けたのは福岡の試合だけではなかった。関東では交換トレードでホークスからDeNAに移籍した尾形崇斗投手(27)が西武戦(ベルーナ)で初先発。5回無失点、7奪三振の好投で移籍後初勝利を飾り、ハマ党の心をつかんでみせた。
これまで球界では数多くのトレードが行われてきたものの、双方の球団が大きな利益を得たケースは決して多くない。最速159キロを誇る剛腕は改めて両球団にメリットをもたらす可能性を示したが、それは鷹で主戦捕手となっている山本祐大捕手(27)の躍動があってこそだ。
この日の試合では守備で4投手を巧みにリード。初回は盗塁を阻止してピンチの芽を摘み、小久保監督も「あれが大きかった。しっかり刺してくれた」と評価した。
主戦捕手としてマスクをかぶる中で着々と投手陣からの信頼も集めている。現在、7回の役割を担うロベルト・オスナ投手(31)は山本祐の捕手としての印象について「(現巨人の)甲斐のことを思い出した」とズバリ。かつて2年間バッテリーを組んだ女房役との共通点をこう説明した。
「甲斐はすごくアグレッシブでどんどん要求してくる捕手。祐大もそういうタイプで(ジェスチャーも交えながら)『来いよ、来いよ』と感情を表してくれる。もちろん他の捕手もみんなそうだけど、そういう捕手はすごく信頼できて自分のモチベーションも上がる」
捕手にとって投手陣とのコミュニケーションは最重要事項の一つでもある。山本祐も「(DeNAで)いろんな外国人投手(の球)を捕らせてもらった分がある」と古巣での経験を生かす考えで、そうした積極的な姿勢をオスナも「すごく賢い捕手」と評した。
新天地で着実に信頼を積み上げる山本祐が鷹に追い風を吹かせていることは間違いない。












