電撃トレードはあるのか…。巨人は20日の広島戦(東京ドーム)に3―1で逆転勝ちし、阪神と並ぶ同率首位に浮上した。

 先発した井上は7回6安打1失点の好投で、チームトップの9勝目(5敗)をマーク。6回二死満塁から笹原が放った走者一掃の適時二塁打で挙げた3点を守り抜った。22日まで続く9連戦で7試合目にして5勝目。この日の勝利で勝ち越しを決め、橋上秀樹監督代行(60)は「最高の結果になりましたね」と満足そうに総括した。

 2年ぶりのリーグ優勝に向けて球団も戦力の拡充に動いた。この日の試合前には育成選手だった代木と支配下契約を締結。左腕への期待の大きさを物語るように、背番号は昨季まで岡本(ブルージェイズ)がつけた「25」となった一方、今月31日の補強期限を迎える前に、支配下選手の上限である「70人」に達した。

支配下登録へ復帰となった巨人の左腕・代木大和
支配下登録へ復帰となった巨人の左腕・代木大和

 一般的に考えれば、この陣容が今季の〝最終形態〟。代木までを含めた70選手でV奪回、そして日本一を目指すことになる。ところが、まだ補強に動く可能性を捨て切れないという。球界関係者の一人は「〝電撃トレード〟もあるのかもしれない」と占っている。

 球団は前ナショナルズの小笠原を緊急補強し、19日の中日戦(東京ドーム)で移籍後初勝利。故障で大幅に出遅れた山崎も14日のヤクルト戦(神宮)から復帰し、陣容は整ったようにも映る。しかし、状態を上げてきた戸郷が左太もも裏の肉離れで離脱。セットアッパーの大勢も右ヒジの張りを訴えて故障班に入るなど、誤算も生じている。

 また、首位タイでありながら275得点はリーグ4位と、野手陣も安定感を欠く。激しさを増す今後を見据えて、埋めるべきウイークポイントはあるのか。現状で育成から昇格できる枠は消滅したが、トレードであれば人数を変えることなく補強は可能となるが…。他球団との思惑が合致すれば、まだ動きがあるかもしれない。