全日本プロレス21日の大阪大会で、3冠ヘビー級王者の斉藤ジュン(38)が本田竜輝(25)を下しV6に成功した。

 試合は序盤から激しい展開になった。本田による再三の〝お菓子泥棒〟で戦前から怒り心頭だったジュンはゴングと共に襲い掛かり、場外で鉄柵に何度も相手を打ち付ける。だが、初戴冠を目指す本田からも雄たけびと共にこん身のラリアートやエプロンでの投げっ放しジャーマンなどで反撃を受けた。

 終盤までともに譲らぬ熱戦となったが、終盤にジュンが張り手とラリアートで本田の動きを止めることに成功。さらにジャックハマーでぶん投げて、ダイイングライトで顔面を蹴りぬく。これをカウント2で返されると、最後はブレーンバスターの体勢で抱え上げてからのど輪落としで叩きつけるデイズガーンでトドメをさした。

 試合後、マイクを持ったジュンは本田に「今日の試合はバチバチに激しい試合だった。俺はお前に甘いものを盗られてから怒りで我を忘れていたが、今日の熱い試合でそれも吹き飛んだ。お前はめちゃくちゃ元気でうるさいが、何事にも一生懸命でまっすぐなレスラーだ。今日は試合ができて良かった。またやろう」と感謝の言葉を送る。

 さらに恒例の甘い物のモグモグタイムになると、チーズケーキを手に取る。そして一口ほおばると「おいしい。チーズが濃厚で甘さが体にしみわたる。チーズの世界に迷い込んだみたいだ!」と見事な食リポで大阪のファンを沸かせる。悔しがる本田に、ジュンは「お前にはやらない!」と意地悪だ。

 ところがここで観客席から「あげて!」コールが発生。これにジュンは「甘いものはみんなで食べたほうがおいしいからな」として本田にチーズケーキを1つ手渡す。これを食べて笑顔を見せ、リングから降りていった本田に、ジュンは「もう甘いものを盗むんじゃないぞ!」と声をかけるのだった。

次期挑戦者・青柳優馬の要求を受け入れた3冠王者・斉藤ジュン
次期挑戦者・青柳優馬の要求を受け入れた3冠王者・斉藤ジュン

 そこに代わって登場したのが青柳優馬だ。この日行われた次期挑戦者決定戦でデイビーボーイ・スミスJr.に勝った優馬から「チャレンジャーの分際で1つお願いがあります。場所を僕の地元で挑戦させていただけないでしょうか?」と8月10日の長野・エア・ウォーターアリーナ松本(松本市総合体育館)大会での挑戦を表明された。これにジュンも「アンタが来てくれてメチャクチャうれしいよ。だが、本当にいいのか? 長野県の松本で俺に負けたら地元で赤っ恥をかくことになるぜ? それでもいいなら挑戦を受けてやる。青柳優馬、DOOM」と応じ、王座戦が決定的となった。