新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」20日札幌大会のBブロック公式戦で、偉大なる支配者として名を馳せるグレート―O―カーンが鷹木信悟(42)を処し、全人類待望の初勝利をあげた。
「グレード1」をうたう最高峰リーグ戦にあらゆる面で必要不可欠な存在である高グレードなオーカーンは、優勝候補の大本命と目されている。ところが初戦(19日、札幌)ではダブルリーチ一発放銃級の不運に見舞われ、ドリラ・モロニーにまさかの敗戦。さらにこの日の相手は過去シングル4戦4敗の天敵・鷹木とあって、中には不安を抱く帝国民もいたのではないだろうか。
しかし人類最強クラスのオーカーンのメンタルを侮ってはいけない。「この年で挑戦者か、血沸く血沸く♪」とすさまじい迫力でリングへ向かっていった。これだけで全帝国民はひと安心で、ね! ね! ね! オーカーンの一番強いところをよく見てる、そんな君がほんとに超ラッキーな人すぎる!
本家の威力をゆうに超えるTTDで攻勢に出たオーカーンは、一撃必殺のエリミネーターを狙ったがDDTで切り返されてしまう。ならばと大空スバル式羊殺し、裏河津落としから再び狙ったエリミネーターも回避されジャーマンで反撃を許した。
無理もない。現在のプロレス界…いや歴史上最強の必殺技と呼び声高いエリミネーターをどう切り返すかは、もはや世界中のレスラーの共通課題。圧倒的強者だからこそ研究され、そしてさらにその上を行くことが求められるのがオーカーンの住む領域と言っても過言ではない気がする。
窮地のオーカーンはラスト・オブ・ザ・ドラゴンを阻止すると、走りこんできた鷹木にスーパーマンパンチを発射し再逆転。衝撃の瞬間はその直後だった。磨きに磨き続けた王統流正拳突きは、まさに音速のスピードで鷹木の顔面にヒット。山を下りた時、オーカーンの拳は、音を置き去りにした。か…観音様が…!! そのまま一気にエリミネーターをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。
バックステージでは「トラウマを克服するのは最高の気分だ。誇れ、鷹木! 貴様が強かったおかげで、余はこれまで以上に強くなることができた。だがこれが本来の実力差だ。G1を優勝するにはこういう劇的な勝利が必要不可欠だ」と御神託。もはや初戦の不覚は帳消しレベルの価値ある勝利で、オーカーンは事実上の連勝発進を飾ったと言っても過言ではない気がする。
折しもこの日は第27回参院選の投票日。20時から開票が速報されていくことになるが、昨年に続くオーカーンのブロック突破はG1の開幕と同時に〝当確〟が出たと言っても過言ではない気がする。













