新日本プロレスを支配する「ユナイテッド・エンパイア」のグレート―O―カーンの独占インタビューにまたしても成功した。Bブロックから初優勝を狙う真夏の祭典「G1クライマックス」(19日、札幌で開幕)へ準備に抜かりはない。来年1月4日東京ドーム大会でのデビューが決まった柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロンも、余の神託を聞くがよい――。

 ――G1開幕目前だ

 オーカーン(以下・余)うむ。連合帝国は今、かつてないほど落ちぶれてしまった。加えて、新日本も退団者が続いてゴタゴタしておる。では、誰が復興、再建できるのかと言えば、余しかおらん。ゆえにG1制覇は絶対条件だと思っておる。逆にもしも失敗すれば、来年は連合帝国がなくなっておるかもしれん。千載一遇の好機であると同時に、背水の陣で臨むことになるな。

 ――ようやく帝国の凋落に気付いたと

 余 へ…ヘイトスピーチ!…と言いたいところだが、ま、多少はね? HENAREの欠場、ジェフ・コブの退団、TJPの反逆などいろいろあって、誰が見ても勢いは落ちてしまっておる。しかし、これはすべて今まで余が中心にいなかったからじゃ。余が中心、そして柱となったからには、過去最高の繁栄をもたらしてやろう。

 ――団体も過渡期を迎えている

 余 少し前は新日本と言えば棚橋弘至、オカダ・カズチカ、内藤哲也みたいなイメージがあった。では、今の「ビッグ3」であったり「四天王」は誰か? となった時、誰も名前が挙がらないんじゃないかと思う。棚橋も来年にはいなくなるし、新日本は静かに崩壊に近づいていっておる。これに気付いておるのは余だけじゃ。帝国書記官の貴様でも気付いてなかったじゃろ。

 ――そうですね盲点でした(棒)

 余 ゆえに実力者ぞろいのBブロックを制し、G1を優勝すれば、余がビッグ3どころかビッグ1になれると思っておる。新日本では闘魂三銃士だったり、棚橋―中邑真輔やオカダ―内藤といったライバルストーリーが続いてきたが、まさにアントニオ猪木以来の「1強時代」が訪れるじゃろうな。

 ――改めてBブロックのメンバーの印象は

 余 気になる相手が多いが、去年の決勝トーナメントで余の優勝を邪魔した鷹木信悟は、絶対に処さねばならぬ。そして前年度覇者にしてIWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.。この2人とは何度も戦っているのに、一度も勝てておらん。余は昨年時の前年度覇者にして、IWGP世界ヘビー級王者の内藤に勝利しておる。2年連続の王者撃破にトラウマ解消となれば、間違いなく余の1強。

 ――ところで、入団が決まったウルフにもSNSで言及していた

 余 うむ。愚民どもは「坊主と黒パンでデビューせんなら軽蔑する」という発言にフォーカスして気付いておらんかったが、余はその前段として「受け身が完璧にとれるようになってから」という最も大事なことを言ったつもりじゃ。インタビューを見る限り、本人は受け身の重要性を語っていたし、さすが金メダリストなだけあって、余の偉大さにも気付いてるんじゃないか?

 ――ウルフのようなタイプが入ると、立場が危うくなるのは余なのでは…

 余 ふう…やっぱり気付いてないな愚民は。アイツが入って一番得をするのが余なんだよ。ゆえにいっぱしのプロレスラーになることを一番期待しているのも余じゃ。柔道の世界で頂点を極めた金メダリストが同じリングに立つことで、格闘技10冠王である余の真の実力が誰の目にも明らかになる。ウルフも生まれて初めて心の底から震え上がる…真の恐怖と決定的な挫折に…。恐ろしさと絶望に涙すら流した。これも初めてのことだった…。

 ――無礼をお許しください。ウルフでさえ余の引き立て役にすぎないと

 余 もう気付いたよね? パンドラの箱は開いちゃったってわけ。ヤツがデビューする来年1月4日東京ドームを、余はG1覇者にしてIWGP世界王者として迎えることになるじゃろうがな。余がすべてを支配するその前に! ひれ伏せっ愚民ども!