WWEの〝海賊王女〟カイリ・セインが、女子世界王者イヨ・スカイのアシストを受けて価値ある2連勝。3度目のWWE女子タッグ王座も見えてきた。

 2週前のロウで右手負傷から、約5か月ぶりに復帰した。PLE「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」(7日=日本時間8日、カリフォルニア州ロサンゼルス)のMITBラダー戦出場をかけた3WAY戦では敗れたが、先週のロウでは女子タッグ王者のリブ・モーガンを丸め込んで快勝。復帰後初勝利を挙げていた。

 2日(同3日)のロウ(オクラホマ州タルサ)では、リブとともにタッグ王座を保持するラケル・ロドリゲスと一騎打ち。序盤からスピード感ある動きで巨体のラケルを翻ろうする。「いくぞーっ!」と雄たけびを上げてから突っ込むが、場外で捕まりパワーボムの体勢で叩きつけられた。続いてラリアート連発から、パワー全開の猛攻を浴びて防戦一方になった。

 それでもラケルのブレーンバスターをフェースクラッシャーで切り返して逆襲。ランニングフォアアームからコーナー上段に上がった。ここで、ラケルのセコンドに就いていたリブがエプロンに立ち、カイリをけん制。気を取られたカイリがラケルのパンチを浴びると、試合前のバックステージでリブに挑発されていたイヨが、花道を駆け込んで来た。場外でリブに強烈なエルボーを連打してからエプロンに叩きつけ、カイリを援護した。

 イヨはリング内のラケルから髪をつかまれるも、カイリがエプロンを走ってキックをくらわせ、タッグ王者を鉄柱に激突させた。これが効いた。最後は必殺のインセインエルボーをぶち込み3カウントを奪い、タッグ王者を相手に2連勝を決めた。

カイリ(右)の勝利をともに喜ぶイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)
カイリ(右)の勝利をともに喜ぶイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)

 カイリは笑顔で場外のイヨと抱擁。さらにイヨの頬に顔を近づけて「やったあ!」と勝利を喜んだ。自身のX(旧ツイッター)にも「みなさんの応援を感じて本当にうれしかった。本当にありがとう!」と投稿し、タルサの観衆に感謝した。

 女子タッグ王者を連破したことで、カイリが3度目の同王座奪取に近づいたことは確か。一方で盟友のイヨはリア・リプリー、アレクサ・ブリス、ナオミ、ジュリア、ロクサーヌ・ペレス、ステファニー・バッケルの6人で争うMITBラダー戦の勝者次第で、キャッシュイン(挑戦権行使)される可能性もある。

 カイリが「カブキ・ウォリアーズ」の相棒としてタッグ王座を2度獲得した〝女帝〟アスカは、負傷で長期欠場中。このため今後の動向は流動的だが、〝海賊王女〟の視界にベルトが入ったことは間違いない。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。