井上竜が波に乗ってきた。中日は20日のDeNA戦(バンテリン)に2―0で零封勝ちし、今季初の3連勝&カード勝ち越し。勝率を5割に戻した井上一樹監督(53)は「始まったばかりではありますが、気分的に悪いはずがない。明日移動して今、調子のいいジャイアンツさんにどういった形で挑もうか。みんなの士気が上がっている。みんなの結束を信じて東京で戦っていきたいと思います」と22日からの巨人2連戦(東京ドーム)に向けて意気込んだ。

 そんなチームのムードを盛り上げるために一役買っていたのが中田翔内野手(35)だ。「ちょっとでもみんなの息抜きになってくれればうれしい」と前カードの広島遠征の際に「中田会」を主催し、広島の実家に細川やブライト、木下、村松ら野手12人を招待した。

 そこでナインは中田の母親が作ってくれた料理に「すごくうまいんですよ。感動レベルでした。カレーとポテトやチキンのサラダとか超うまかった。ヤバかったです」と舌鼓を打ち、野球談議に花を咲かせたという。

 さらに参加した野手陣を感動させたのは、中田が16年間のプロ野球人生で獲得してきた勲章の数々だ。打点王や1000打点の記念パネル、トロフィーなどがリビングに所狭しと飾られているのを見て「僕もこういう選手になりたいとすごく思いましたし、みんなともすごいなという話をして、モチベーションにつながりました」(ブライト)と大きな刺激を受けたという。

 特にナインのハートを直撃したのが日本ハム時代の優勝リングだ。中日では2011年を最後にリーグ優勝から遠ざかり、生え抜きの選手で優勝を知るのは大野と大島の2人しかいない。「僕たちもああいうリングが欲しいなと思いました」(ブライト)と改めてVへの欲を強めた。

 中田が19日の同戦で今季1号を放った際には、井上監督も「(スタメンで)出たり出なかったりという中で結果を出してくれるというのは、ベテランの翔が腐らずにやってくれているというのがすごく大きいです」と最敬礼していた。

 この日は相手先発との兼ね合いで中田の出番はなかったが、ベンチでナインを鼓舞し続けた。こうしたベテランの気遣いとひたむきさが、ドラゴンズを押し上げているといえそうだ。