MLBの台風の目となっているホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)を巡り、今後の〝去就問題〟に関する米報道が日増しに過熱している。

 村上は2年3400万ドル(約53億円)の小規模契約でメジャーでのキャリアをスタートさせ、19日(日本時間20日)の試合前までにア・リーグ単独トップとなる17本塁打をマーク。MVPの常連であるジャッジ(ヤンキース)も凌駕する大爆発で、全米の度肝を抜いた。しかも、村上に引っ張られるように低迷を続けたチームも地区で首位争い。個人の活躍にとどまらない劇的な変化をもたらし、早くも契約延長を求める報道も相次いでいる。

 しかし、米メディア「ヘビー」は「村上宗隆によって最悪のシナリオを招く恐れがある」とし「彼が40本塁打を放つ本物のスーパースターとしての地位を確立した後にFAとなった場合、ホワイトソックスはもはや財政面で主導権を握れなくなるかもしれない。議論は『ホワイトソックスは彼と契約延長できるか?』から『現実的に入札合戦を乗り切れるか?』に移っていく」と伝えた。

 なかでも球団にとって「最悪」としたケースは、同じシカゴに本拠があるカブスへの流出だ。同メディアは「カブスには資金力、安定感、そして優勝経験という実績もある。何より重要なのは、好機が訪れた際にスター選手を積極的に獲得する力を持っていることだ」と強調。2023年オフにロサンゼルス内のエンゼルスからドジャースに10年総額7億ドル(約1015億円=当時)で移籍した大谷翔平投手(31)を引き合いに「(大谷の)事例との比較は無視できないものとなっている」と懸念した。

 現在、カブスには日本選手では鈴木誠也外野手(31)と今永昇太投手(32)が在籍。来季以降の契約は2人とも未定だが、共闘する可能性もなきにしもあらずということか…。

 何にせよ、ホワイトソックスにとってチームの核となった村上を失った上、カブスに奪われたとなれば面目丸つぶれだ。同メディアは「ホワイトソックスが村上との契約延長を見送ったままFAの時期を迎えれば、球団にとって長年にわたって尾を引くような『同都市ライバルチームへの屈辱』を招く危険性がある」と警鐘を鳴らしたが、果たして――。