〝村上様〟を渡すな――。快進撃を続けるホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)の他球団流出を防ぐべく、地元紙「シカゴ・サン・タイムズ」(電子版)が早期の契約延長を主張している。

 MLB移籍1年目からア・リーグの本塁打王争いを繰り広げ、今や「MLB公式サイト」の新人王予想でも最有力候補。村上の加入によって米球界の底辺でさまよい続けたチームも見違えるように躍進し、地区首位のガーディアンズとデッドヒートを展開している。

 下位に低迷することが当たり前だった実績から、村上は加入当初からトレード期限前に上位球団に移籍するともっぱらだったが、ここへきてホワイトソックスこそが下位球団から主力を獲得するべきとの論調も噴出。同紙も18日(日本時間19日)、「ホワイトソックスは村上宗隆が他球団に移籍してしまう前に、早急に動き出さなければならない。最悪の場合、カブスに移籍してしまうことになる」と声高に主張した。

 くしくも前日17日(同18日)まで同じシカゴに本拠を置くカブスと対戦。「契約延長交渉をまだ始めていないのであれば、昨日から始めるべきだった」と急かし「村上はホワイトソックスを再び強豪チームに押し上げた立役者だ」と大絶賛した。村上は2年3400万ドル(約53億円)で契約を満了した場合、2027年オフにはFAとなる。この契約を同紙も「破格(安価)」とみており「早く契約を延長しなければ、大争奪戦に巻き込まれるだろう」と占っている。

 当然、そのためには〝対価〟が必要だ。同紙が名指ししたのは球団オーナーのジェリー・ラインズドルフ氏(90)で「ラインズドルフ氏はこれまでチームの選手に1億ドル(約159億円)の契約を結んだことがない。90歳の誕生日を迎えたが、全盛期を迎えつつある26歳のスター選手、村上宗隆を引き留めるには、その金額をはるかに上回るオファーが必要となるだろう」と資金の準備を要求した。

 空振り率が高く、移籍市場では高評価を得られなかった村上だが、下馬評を吹き飛ばす大爆発で今や台風の目。今後の活躍と動向から目が離せない。