ドジャースの大谷翔平投手(31)は20日(日本時間21日)に敵地サンディエゴでのパドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発し、5回を3安打無失点、4三振2四球で4勝目(2敗)を挙げた。打者19人に88球で、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマーク。防御率0・73。打者では初回に6試合ぶりの一発となる8号先頭打者弾を放ち、4打数1安打1打点、2得点だった。打率2割7分2厘。チームは4―0で完勝。首位攻防3連戦に2勝1敗で勝ち越し、ゲーム差を1・5に広げた。

 4月22日以来、28日ぶりの投打二刀流出場が注目される中、敵地ペトコ・パークで「SHO TIME」の幕はプレーボール直後に上がった。初回先頭、右腕バスケスの初球、内角高めの95・5マイル(約153・7キロ)のフォーシームをフルスイング。角度39度、打球速度111・3マイル(約179・1キロ)で高々と打ち上げるとそのまま中堅席へ舞い落ちた。8号先頭打者弾は飛距離398フィート(約121・3メートル)だった。

 MLBの歴史に刻まれる一発だ。登板日の初球先頭打者弾は日本ハム時代の2016年7月3日の敵地ソフトバンク戦で放っているが、MLBのレギュラーシーズンで投手の初回先頭弾自体が史上初。登板日の先頭弾は昨年のポストシーズン、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で放っている。自身のバットで援護する二刀流出場の真価を発揮した。

 マウンドでは制球力に苦しんだが、フォーシームとスイーパーで耐えた。初回先頭タティスを外角のスイーパーで投ゴロに打ち取るも2戦連続アーチのアンドゥハーにフルカウントからファウルで粘られ、11球目の外角低めのスイーパーでバットに空を切らせた。3番シーツは外角の98・7マイル(約158・8キロ)のフォーシームで空振り三振を奪い、22球費やすも三者凡退で終えた。2回、3回も三者凡退。

 4回は先頭タティスを歩かせ、一死後、シーツに左前打され、初めて得点圏に走者を置いた。4番マチャドは右翼ポール際への大ファウルでどきっとさせられるも内角高めの84・6マイル(約136・2キロ)のスイーパーで三飛。5番ボガーツはカウント3―1からの5球目、外角高めのフォーシームで詰まらせて中飛に仕留め、得点許さなかった。

 続く5回に最大の山場を迎えた。先頭から連打で無死一、三塁と攻められた。続くロレアノは初球のシンカーで投ゴロ。一度、三塁走者をけん制して二塁へ送り、封殺。9番フェルミンを歩かせ、一死満塁とされ、打席はタティス。長打で同点、満塁弾を浴びれば逆転の大ピンチだ。地元ファンが大歓声を送る中、初球、外角低めの87・2マイル(約140・3キロ)のスイーパーで遊ゴロ併殺打に仕留めると雄たけびを上げた。

 この時点で球数は88球。投手専念なら続投だったろうが、この日は4登板ぶりの二刀流出場。ここで今季最短の5回で降板となった。規定投球回に1イニング届かず、防御率トップに立つことはできなかった。5日(同6日)の敵地アストロズ戦の4回から続けている連続無失点を16イニングに伸ばした。サイ・ヤング賞を目指す上ではもう1イニング投げたいところだったが、最優先はもちろんチームの勝利。次回登板で取り返せばいい。

 投打でヒーローになった大谷。現在、「メジャー最高の選手」と呼ばれる理由を証明した。