ホワイトソックスは19日(日本時間20日)、敵地シアトルでのマリナーズ戦に2―1で逆転勝ち。1点を追う土壇場の9回に村上宗隆内野手(26)が選んだ四球を皮切りに重盗でチャンスを広げ、2者連続適時打で試合をひっくり返した。

 ア・リーグの本塁打王争いではヤンキースのライスが16号を放ち、同僚のジャッジと並んで2位に浮上してきたが、村上は17本塁打のまま単独トップをキープ。この日は2打数無安打だったものの2四球を選び、計4安打と苦しんだ打線の中でも存在感を示した。チームも今季最多タイの貯金2。昨季まで3年連続で100敗以上を喫した面影はなくなりつつある。

 その最大の要因は村上の加入にあると同僚も認めている。デレク・ヒル外野手(30)は、この日公開された地元シカゴの専門局「シカゴ・スポーツネットワーク」のインタビューで「アイツは最高だよ。トップクラスの選手だ。彼がいなかった場合と比べたら、彼がチームに入ってくれたおかげで10倍強くなったと心から思うよ。彼はチームをまとめる要のような存在。いつも場を和ませてくれるけど、試合にどれほどの努力と情熱を注いでいるかは一目瞭然。本当に特別だよ」と大絶賛した。

 ヒル自身は昨年9月下旬にホワイトソックスに加入。在籍期間こそ長くないが、今年がメジャー7年目のシーズンでタイガースやマーリンズなどさまざまな球団でいろいろな選手を見てきた。村上が試合で見せる爆発的なパフォーマンスの裏には入念な準備があるといい「完璧に、緻密に計算されている」。さらに「そういう一面も見られるけど、ユーモラスな一面も感じられる。だから本当に彼は素晴らしいんだ」とベタ褒めだった。

 村上は試合中のベンチで〝変顔〟をしてみたり、仲間たちとじゃれ合ったりとノリノリ。チームの士気を高めており、スラッガーだけにとどまらない〝10人力〟だという。

 米サイト「SOX on 35TH」は「ヒルが強調したように、村上の最大の貢献はクラブハウスに伝染するようなエネルギーにあるのかもしれない。(前カードのカブス戦で)チームメートと冗談を交わし、シリーズを通じて和やかな雰囲気を保つ一助となった。しかし、勝負所になるとスイッチを切り替え、集中力を高めて重要な場面で結果を残した」と絶賛した。

 打って守る戦力としてだけでなく、村上から発せられるパワーがチーム全体に広がっているからこそ、好調を維持できているようだ。