ダイヤモンドバックスは19日(日本時間20日)、同地区対決となった本拠地でのジャイアンツ戦に5―3で劇的な逆転サヨナラ勝ちを決め、貯金を「1」とした。

 3回以降は1―3のままこう着状態が続いたが、土壇場の9回に1点差に追い上げ、なおも二死一、二塁。打席を迎えたケテル・マルテ内野手(32)は、代わったばかりの5番手左腕・ゲージが内角低めのボールゾーンに投じたスライダーを振り抜き、大歓声に乗せられた打球は左翼席に突き刺さった。まさに起死回生の今季6号3ランは、メジャー12年目にしてキャリア初のサヨナラ本塁打。ダイヤモンドを一周し、仲間たちから手荒い祝福を受けたが、打った直後のパフォーマンスもすごかった。

 捉えた瞬間に本塁打を確信したマルテは両手で握っていたバットを右手だけに持ち替え、下手投げで自軍の三塁ベンチに向かって放り投げた。クルクルと回転しながら飛んでいったバットはベンチのわずか手前でバウンド。衝撃はグラウンドに吸収されたものの、余勢をかってベンチの柵まで転がっていった。

 さらに、かぶっていたヘルメットもポ~ンと放り投げるおまけ付きとなったが、バットフリップ(バット投げ)としてはなかなか見られないほどの〝飛距離〟となった。

「MLB公式サイト」も公式Xにマルテ本人と遠くに放り投げられたバットの写真とともに「サヨナラ後のケテル・マルテのバットフリップはかなりクールだった」と投稿。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「オールスターにも選出された二塁手は、全力で喜びを爆発させた。まずはバットを回す豪快なバットフリップを決め、その一打を誇らしげに見つめた。続いてヘルメットを投げるパフォーマンスでさらに盛り上げ、自分がまさにこの瞬間のために生まれてきたのだと世界に示した」と描写した。

 オールスター戦に3度選出(2019、24、25年)されたマルテは、今季出場した44試合で打率2割2分2厘と低迷。チームも地区首位に返り咲いたドジャースと5ゲーム差の3位となっているが、一気に勢いづくかもしれない。