看板球団のはずが、またも自滅で沈んだ。メッツは19日(日本時間20日)、ワシントンのナショナルズ・パークで行われたナショナルズ戦に6―9で逆転負け。ヤンキースとのサブウェイシリーズで勝ち越し、前日18日(同19日)のナショナルズ戦も16―7で大勝と、ようやく反転の気配を見せた直後に、あまりにもメッツらしい崩れ方で現実に引き戻された。

 初回にボー・ビシェット内野手(28)の2ランなどで3点を先制し、2回にもビシェットの2打席連発となる2ランで5―0。序盤だけなら、沈滞ムードを一気に吹き飛ばす展開だった。ところが先発ノーラン・マクリーン投手(24)が2回にウッドへランニング満塁本塁打を浴びると、3回に3点、4回にも2点を失って逆転を許した。5点リードが、わずか3イニングで消えた。

 象徴的だったのは4回一死二、三塁の守備だ。エイブラムズのゴロで本塁送球を受けたルイス・トーレンス捕手(30)が処理できず、2者が生還。記録はトーレンスの失策となり、試合の流れは完全にナショナルズへ傾いた。7回にはフアン・ソト外野手(27)が7号ソロを放ったが、焼け石に水。10安打6得点でも守りと投手が壊れれば勝てないという、今季のメッツを凝縮したような悪夢の敗戦だった。

 米メディア「クラッチポインツ」は試合後、カルロス・メンドーサ監督(46)の発言をクローズアップした。指揮官は守備について「良くない。ここ4日間ほど、ごく普通のプレーでミスを連発している。我々は守備力の高いチームなのに」と嘆いたという。もちろん、シーズンはまだ114試合を残している。フランシスコ・リンドア内野手(32)がふくらはぎの故障で離脱している事情もある。それでも指揮官の言葉は前向きな修正宣言というより、弱音にも聞こえかねない。

 これでメッツは21勝27敗。ナ・リーグ東地区5位で、首位ブレーブスとは11・5ゲーム差に開いた。潤沢な戦力と高い期待を背負いながら、気づけば地区最下位。勝ち越しの余韻すら守れないチームに必要なのは、慰めの言葉ではなく、普通のプレーを普通にこなす最低限の立て直しだ。メンドーサ監督の嘆き節は、低迷球団の現状をそのまま映している。