駅伝界史上初めて大学と実業団の有力チームが直接対決する「ACN EXPO EKIDEN(エキスポ駅伝)」(16日、大阪)を前に、主催する朝日放送グループホールディングスの担当者が取材に応じ、歴史的一戦へ込めた思いを明かした。

 当レースは1970年の大阪万博の開催地である万博記念公園をスタートし、4月に開幕する大阪・関西万博の会場である夢洲までの7区間約55キロのコースで争われる。同担当者は「2つの万博をつなぐことで、未来への願いを表現したい。コースは1970年から約55年が経過したので、この長さに設定した」と説明した。

 企画が始まったのは約2年前。さまざまな形で関西万博を盛り上げる取り組みが実施されているが、駅伝にこだわったのにはワケがある。同担当者は「大阪は万博が2回目を迎える世界的にも珍しい都市。前回は高度経済成長を成し遂げるきっかけとなったので、今回も新しい万博をきっかけに何かつながってほしいとの思いがあった。それに駅伝はタスキをつなぐものなので、未来につながってほしいという意味もある」と狙いを語った。

 さらに近年のスポーツ界では米大リーグ・ドジャースで活躍する大谷翔平投手、米プロバスケットボールNBA・レイカーズの八村塁など、多くの日本人アスリートが世界で挑戦を続けている。だからこそ、大学生対実業団の夢対決の実現にこだわった。約1年前から本格的に交渉を開始して、多くの障壁を乗り越えて形にしたという。

 同担当者は「アスリートのチャレンジが日本全体に夢や希望をもたらしている。それらの根本にあるのは既存の概念を打ち破った挑戦だと思う」と切り出した上で「駅伝の形はある程度確立されていると思うが、こういう新たなチャレンジ、大学生と実業団が直接対決することが将来の駅伝界、スポーツ界を発展させる可能性を秘めていると考えている」と意義を語った。

 大学からは箱根駅伝覇者の青学大、駒大、国学院大らが参戦。実業団はニューイヤー駅伝覇者の旭化成と花王が13日に出場辞退を表明するも、トヨタ自動車、富士通らが名を連ねている。駅伝ファンなら誰もが一度は想像したビックマッチを制するのはどのチームか。