青学大の原晋監督(59)が女子駅伝チーム発足に込める思いを明かした。
原監督は4日、神奈川・相模原市内のキャンパスで行われた「陸上競技部女子駅伝チーム創設記者会見」に第1期生の芦田和佳、池野絵莉(ともに1年)と出席。会見では「批判ではなく事実」として、女子長距離3種目で20年以上高校記録が更新されていない事例などを用い、女子長距離界が低空飛行の状態にあると示した。
会見後には6、7年前にも大学関係者から女子チーム立ち上げの打診があったと明かした。だが、当時は「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)4連覇くらいで、私自身の物足りなさがあり、女子はまだ早い」と参入は保留。それでも徐々に女子の方も気にかけ「(記録が)伸びていない、競技人口も減っていると思った」と一指導者として寂しさを感じたという。
さらに、男子の実業団では監督とともに選手が転々と移籍するケースは「まずほぼない」と指摘しながら、女子は「指導者だけが転々とすればいいのに、女子アスリートも引っ付いて移籍するケースが目につく。女性をコントロールしているのではとか、女性は自分の意志で走っていないのではないか」と素朴な仮説が生まれたことを明かした。
その中で「一人の女性として、自分の意志で走る仕掛けをする必要があるのではないか。男性も、女性アスリートに対してこれまでの向き合い方で果たしていいのだろうか」と考えた。こうして、男子で箱根駅伝史上初となる2度目の3連覇を果たしたタイミングで、満を持して4月から女子チームを創設した。
最後に原監督は「女子の指導者、女子選手の自立を促していき、結果として雇用が守られる、競技人口が増える、記録が向上する。それは結果としてみなさんが喜ぶ。そういう思いでやっていきたい」と決意を示した。
これまで男子を率いてさまざまな分野で影響力をもたらしてきたが、女子長距離界にもその手腕が試される。











