演技への情熱は変わらない――。総合刃物メーカー・貝印の新ブランド「miness(マイネス)」のアンバサダーに就任したプロフィギュアスケーターの本田真凜(22)が27日、都内で行われたメディア発表会に出席。「新しいチャレンジもしていきたい」と意欲を語った。1月に現役引退を発表し、現在はスケート以外の幅広い分野でも活躍中。第2の人生を歩み出した本田が単独インタビューで、自らが描く未来像を明かした。

大胆に背中の空いたドレス姿を披露した本田真凜
大胆に背中の空いたドレス姿を披露した本田真凜

 ――引退発表から2か月近くがたった

 本田 この年(22歳)で引退することはずっと前から決めていたので、全日本選手権(昨年12月)が最後になるのもわかっていましたし(心の)整理がつくところもありましたが、少し時間がたって毎日よく続けられたな、頑張ったなという気持ちになりました。だからこそ、新しくいろんなことに挑戦したいなと思っています。

 ――引退したなと感じた瞬間は

 本田 いろんなお仕事でスケジュールが詰まって、夜中にスケートの練習をしている時ですかね。今までは自分の体の動く時間帯に滑っていましたし、練習のためにオフの日はできるだけ体を休めるという感じでしたが、今はスケート以外のことをたくさんやらせていただいています。

 ――新しいことにチャレンジする心境は

 本田 本当にワクワクしていますし、今までスケート漬けの日々を送っていたんだなと改めて思いました。新しい世界というか、こんな世界もあるんだなと。まだ2か月くらいしかたっていませんが、知る機会がとても多くて、いろんなお仕事に関する勉強だったりとかもしています。

 ――最近ではフジテレビ系フィギュアスケートSPフィールドキャスターに就任した

 本田 キャスターの仕事は選手の魅力をどう伝えるかだったり、今までいろんな経験をフィギュアを通してしてきたからこそ、選手に寄り添える質問や引き出し方、発声の仕方などを勉強していて、レッスンも受けました。それはすごい新しいなと思いますし、自分が成長しているような気がしてうれしいです。

 ――取材される側から取材する側になった

 本田 私は(取材される時に)目を見てくださる方が好きなので、自分もやってみたり、質問に答えてくださった時に(自分が)どう思ったか感想を伝えられたらすてきだなと。質問もフィギュアのことを知っているからこそ、詰め込みすぎると選手のコメントがなくなってしまうじゃないですか。視聴者に伝えたいことを引き出せるような質問の仕方は難しいですし、取材をするみなさんの気持ちや緊張する気持ちも理解できました。

記者の質問に笑顔で答える本田真凜
記者の質問に笑顔で答える本田真凜

 ――今後チャレンジしてみたいことは

 本田 演技ですね。演じることがすごく身近で、小さいころからプログラムを理解して演じることを続けてきたりだとか、妹(本田望結)が子役の時代からずっとお仕事をさせてもらっていて、相手役をやったりしていたので。何かになりきって演技をすることは、チャンスがあればしてみたいです。

 ――スケートを通じての演技、それとも舞台での演技か

 本田 両方興味があります。自分からスケート靴をなくすと、相当ハードルが上がると思いますが、ずっと演じるという部分を追求し続けてきたからこそ、どこまで自分ができるんだろうというのも興味があります。去年の夏に(アイスショーの)「ワンピース・オン・アイス」をやった時に、自分が他のキャラ(ネフェルタリ・ビビ)になりきったりとか、セリフを入れて演技をすることに対して、すごく心地いいなと感じたので、いつか挑戦できたらいいなという気持ちはあります。

 ――目標の実現のためにやっていることは

 本田 よくニュースなどの報道やテレビを見るようにしています。今まではあまりそういった時間がなかったですし、嫌な情報を目にしたくなかったので、ネットだったり、ニュースなどをできるだけ見ないように、離れた生活を送っていました。でも、自分がそちら側の立場にもし立った時に、いろんな情報を知っている方がプラスだと思うので、いろんな情報を目にするようにしています。

 ☆ほんだ・まりん 2001年8月21日生まれ。京都府出身。2歳で競技を始め、15年ジュニアグランプリファイナルで銅メダルを獲得。16年世界ジュニア選手権で金メダルに輝くと、17年大会は18年平昌五輪を制したアリーナ・ザギトワ(ロシア)に次ぐ銀メダルを手にした。同年からシニアに転向し、USインターナショナルクラシックで頂点に立った。5人きょうだいの次女で、姉を除く4人がスケート経験者。妹で女優の望結、紗来は芸能活動も行っている。163センチ。