カーリング女子の小穴桃里(31)が、4人制の日本選手権(7日開幕、横浜BUNTAI)にロコ・ソラーレ(LS)の一員として参戦する。混合ダブルスの世界選手権では、青木豪とペアで5位入賞。今季は二刀流で活躍している。注目度が高まっている〝ママさんカーラー〟が単独インタビューに応じ、今後の展望について言及。混合ダブルスへの思いや、4人制の継続に関して本音で語った。

 混合ダブルスでのミラノ・コルティナ五輪切符は逃すも、4年後のフランス・アルプス五輪へ再びスタートを切った。

「国内では勝てたけど、世界の大会で思うような結果が残せないシーズンだった」と振り返る。そして「(強化までの)時間がどれくらいかかるかの見通しは立っていないが、世界の舞台を経験し続けることが大事。世界選手権を経て、安定して勝つにはベースアップが必要だなと感じた」と課題を口にした。

 LSの助っ人として4人制の世界選手権にも出場。新たな経験を通じ、さらなる進化のヒントを得た。「(混合ダブルスの)世界選手権で4人制もやっている選手が強いのは、アイスアリーナの経験によって、どんなふうにアイスが変化するかを知っているからだと思った」。しかし、母でもある小穴が二刀流で4年間戦い続けるのは至難の業。「どちらもやったら4人制のチームにも迷惑をかけるかもしれない。4人制だったら(アイスアリーナで試合ができる)グランドスラムに出られるようなチームでないとメリットは少ないだろうし、難しい決断ではあると思う」と複雑な胸の内を明かした。

 グランドスラムの常連であるLSでプレーし続けた場合のプラス面は大きいが、来季以降の4人制での活動は未定だ。引き続きLSからオファーがあった場合は「どうしますかね。なってみてから考えます(笑い)。世界選手権の時は全然一緒に練習ができなかったので、どんな役割を求められるかによっても変わるところはあると思う」と話すにとどめた。

 ただ、日本選手権に向けて「1、2大会では彼女(LS)たちの技術はもちろん習得できないけど、上手な人が何をどう見ているかを見るのも大事な要素だと思う」と学ぶ意欲は満々。すでにLSと合流しており、韓国や北海道内で約2週間合宿を行った上で挑む。「よりチームとして機能するようにしていくことが必要かなと思っている。世界選手権のパフォーマンスを基に考えて、練習していきたい」と力を込めた。

 かねて小穴は、五輪を大きな目標として掲げてきた。混合ダブルスの飛躍を見据えるにあたり、日本選手権で弾みをつけたいところだ。「どれぐらい自分ができるかわからないけど、1個でもショットを多く決めて貢献したい」と気合十分。今季最終戦を最高の形で締めくくることはできるか。

富士急時代の小穴桃里(2021年)
富士急時代の小穴桃里(2021年)

 ☆こあな・とうり 1995年5月25日生まれ。山梨県出身。両親の影響で競技を始め、2010年から11季にわたって4人制の富士急(現休部)でプレーした。20年からは混合ダブルスにも挑戦。25年アジア大会では青木豪とのペアで優勝した。また、21年6月に結婚し、22年10月に第1子となる長女を出産。現在はママさんカーラーとして、育児と両立しながら30年フランス・アルプス五輪の出場を目指している。