カーリングの日本選手権(6月7日開幕、神奈川・横浜BUNTAI)は、女子のフォルティウスにとってリスタートの一戦となる。2月のミラノ・コルティナ五輪では2勝7敗で無念の1次リーグ敗退だったが、このままで終わるつもりはない。スキップの吉村紗也香(34)が単独インタビューに応じ、チーム、個人の今後について胸中を明かした。

カーリング教室で実技を披露する吉村紗也香
カーリング教室で実技を披露する吉村紗也香

 金メダルを目標に掲げた五輪は「なかなか自分たちの力を発揮できなかった」と不完全燃焼で幕切れ。大舞台で悔しさを味わうも、ロコ・ソラーレ(LS)の存在が一つの発奮材料となっている。3月の世界選手権で4強入りしたライバルの姿を通じ「五輪の後にLSさんが好成績を残して、やっぱり世界で戦うと、どうしても比べられてしまうところもあると思う。自分たちも世界でもっと勝っていけるチームになりたいと思った」と刺激を受けたという。

 チームは4月から段階的に練習を再開。今季最終戦となる日本選手権に向けては「もう一度、自分たちの強さを見せられるチャンスがある。〝やっぱりフォルティウスは強い〟というところを見せたい。もう一度、日本一を目指していく」。日本選手権は2030年フランス・アルプス五輪の代表候補争いも兼ねており「次の五輪の選考も視野には入れてやっている。本当にベストな状態でこの大会に臨めたら」と展望を語った。

 個人としては「日本選手権が五輪サイクルの区切りになるので、考える時間も必要かなと思う。30代半ばになってきて『すぐに続けます』とは正直言えない」と本音を吐露。ただ、どのような形であれ「フォルティウスとしては携わっていきたい」と4年後を見据えて歩みを進めていく意向を示した。

 次なる4年はチームとしての活動と並行して、競技の普及活動にも努めていく。15、16日には日本選手権の開催地・横浜市内で行われたカーリング教室に参加するなど、活動の幅を広げていく構えだ。「私が五輪で経験したことなどを生かして、カーリングを広めていく活動も力を入れてやっていきたい。選手としてもそうだが、日本でカーリングを広めるという意味でも、いろんな活動は継続していきたい」と決意表明。大黒柱の挑戦はまだまだ続く。