波及効果は絶大だ。バレーボール男子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会第2戦(16日、Asueアリーナ大阪)、世界ランキング4位の日本は同15位のカナダに3―2で逆転勝ち。2023年大会以来となる開幕10連勝を飾った。

 この日は石川祐希(ジラート)、高橋藍(ルブリン)、西田有志(大阪B)の3本柱が1ケタ得点にとどまるも、途中出場の大塚達宣(ミラノ)、宮浦健人(名古屋)らが躍動。石川は「出た選手がしっかりと活躍している。流れがない時でも(途中から)入ったメンバーがしっかり持ってきたのが勝因」と振り返った。

 連勝街道を突っ走る日本戦は連日満員の大盛況だが、大阪大会は海外勢の試合も多くのファンが観戦。VNLは開催国以外の試合の集客率が課題とされるも、大阪大会では約8割のチケットが完売したという。ある大会関係者は「ここまで売れたのは大きな進歩。盛り上がりも十分だと思う」と手応えを口にした。

強烈なスパイクを放つ高橋藍(Volleyball World提供)
強烈なスパイクを放つ高橋藍(Volleyball World提供)

 以前の男子代表は石川や高橋ら一部選手に注目度が偏っていた。しかし、現在は他選手のユニホームを着るファンの姿も多数見受けられる。同関係者は「昔は1人の選手を熱心に応援する感じが強かったけど、男子の人気向上によってバレー全体を好きになってくれた層が増えたのでは」と指摘した。

 競技の普及に一役買った日本は、すでに決勝ラウンド進出が確定済み。石川は「苦しい時でも打破しようとする関係が自然につくれている」と手応え十分。悲願の初優勝へ、予選ラウンドを全勝で締めくくる。