今年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で12年ぶりにシード権を獲得(総合10位)した日大が〝古桜復活〟を予感させている。

 陸上の全日本大学駅伝関東地区選考会(4日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)で、日大は3時間57分10秒99のトップで2大会連続本大会出場を決めた。1組目に岡山・倉敷高出身の首藤海翔(1年)が、終盤に集団から出る堂々の走りで、組3着の30分29秒27でフィニッシュ。2組目には3年の長澤辰朗、石川悠斗が組5、6着で走り、4組目は今年の箱根駅伝で2区2位のシャドラック・キップケメイ(4年)が28分06秒71、後藤玄樹(2年)が自己記録の28分45秒16など力走を見せた。

 昨年の予選会と本大会を走り、今年の箱根駅伝で7区9位の天野啓太(4年)は3組目16位(29分52秒80)でレースを終え「1、2組は後輩がメインで、見ていて安心できるレースだった。自分もやってやろうと思ったが、助けられた部分が多かったので感謝したい」と後輩をたたえた。

 天野はチームで今季の一番の目標を箱根路に設定していることを明かし「昨季はシード権争いが目標だったが、今季はシードを確実に取ることが目標。前回はシードを先輩に残してもらったので、今季は後輩に残したい」と次世代への継承を誓った。

 2024年大会で4年ぶりにチームを箱根駅伝出場に導いた新雅弘監督体制は今季で4年目となる。天野はこれまで「自分たちは元々スピードも能力もなかった。新監督の下でスピード練習を全然やらず、距離を踏んで土台を作ってきた」と地道な練習を明かした。その中でも徐々にスピード練習を入れたことで「それが生きて(箱根駅伝は)シード権がとれたと思う」と着実にレベルアップを実感。学生最後のシーズンが始まり「出るだけでなく結果も求めたい」とさらなる高みを見据えた。

 新監督も大会後には「下級生の頑張りで予選会を突破できた。まだまだ発展段階のチームなので、期待して選手には頑張ってほしいし、選手のおかげで僕はある」と、さらに奮起を促した。箱根駅伝で総合優勝12回を誇る名門は、かつての輝きを取り戻せるか。