全日本プロレス9日の後楽園大会で、斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=38)が「ビジネスタッグ」こと宮原健斗(36)、青柳優馬(29)組に敗れ、世界タッグ王座から陥落した。

 斉藤ブラザーズは昨年3月の大田区大会で、諏訪魔&鈴木秀樹を破り2度目の同王座戴冠に成功。その後、防衛を重ねると、今年2月9日に青柳優馬、亮生兄弟を下してV8に成功し、歴代最多防衛記録を更新した。さらに2月26日にはメジャーデビューシングル「どっち?」を発売するなど、その勢いはとどまらないかに思えた。だが、その目前に立ちはだかったのが、節目となる第100代王者を狙うビジネスタッグだった。

 試合序盤は両軍相手の出方をうかがいつつ対峙する緊張感のある立ち上がりとなったが、徐々にヒートアップして場外戦に発展。ここで斉藤ブラザーズは相手2人を抱え上げて激突させたり、鉄柱に挟んでレイが体当たりで圧殺するなどしてペースをつかんだ。

斉藤ジュン(左)にトドメを刺した宮原健斗
斉藤ジュン(左)にトドメを刺した宮原健斗

 その後は宮原を集中攻撃して、挑戦者組を追い込む。青柳との交代を許しても、レイがパワーで押し込んでペースを譲らなかった。その後もリングを縦横無尽に使い攻めた斉藤ブラザーズは、合体攻撃を狙ったレイが宮原を肩車し、ジュンがコーナーに上がる。だが、これを嫌った宮原に肩車を脱出されると、ジュンが青柳に雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられてしまった。

 ここから意地を見せるビジネスタッグの反撃を受け、試合は一気に一進一退の攻防に突入。両軍必殺技の応酬で文字通りの削りあいとなったが、最後はジュンが走り込んだところにカウンターのブラックアウト(ヒザ蹴り)、さらにシャットダウンスープレックスで投げられ、無念の3カウントを聞いた。

 試合後ジュンはリングで大の字になり、レイはリング下でガックリうなだれる。そのまま1年半ぶりの奪回となった宮原の「俺たちを誰だと思ってやがるんだ! そう、第100代世界タッグ王者・宮原健斗、青柳優馬のビジネスタッグだ」と歓喜の言葉を聞かされた。さらに29日の東京・大田区総合体育館大会でジュンの持つ3冠ヘビー級王座に挑戦する宮原の「世界タッグはこの宮原健斗と青柳優馬のものになった。次は斉藤ジュン、大田区総合体育館で3冠ベルトを返してもらおうか。3冠ヘビーベルトが一番似合う男はこの俺だ」との宣戦布告を背に、花道を下がっていった。

 その後、コメントスペースにうなだれながら姿を見せた2人は「負けちまった…」(レイ)、「世界タッグが俺たちから離れてしまった…」(ジュン)とうなだれるばかり。ここから再起できるのか…。