女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、2024年の逆襲を見据えた。

 極悪軍団「大江戸隊」入りを機に大ブレークを果たした2021年、新日本プロレスのエル・デスペラードとのチームなどで話題を呼んだ22年に比べ、23年は「空回りの1年」とまで言う、ふがいない年となった。

 スタートからつまずいた。1月8日の名古屋大会では当時のハイスピード王者AZMに挑戦する予定だったが、自身の欠場により中止に。メインでの同王座戦を実現できなかった。

 上半期の逆転をかけて臨んだシングルリーグ戦「5★STAR GP」は2勝7敗で終了。しかも1勝は不戦勝で、左足首の負傷により岩谷麻優との最終公式戦を棒に振った。

「年始からやらかして、去年との差が大きすぎる1年だったよね。負の連鎖が続いて。いろいろ考えさせられる年だった。まあ、経験値では上がったけど、SLKらしくない年だったな」と振り返る。

 タイトル戦にも縁がない1年だった。NEW BLOODではタッグ王座を獲得したものの、本戦では3月にAZMのハイスピード王座に挑戦しただけだった。

 そこで「来年こそはシングルだよね」と決意を改めた黒虎は、29日の両国大会で安納サオリが新王者に輝いたワンダー王座に目を向ける。

「スターダムのトップは赤(ワールド王座)だし欲深き黒虎はもちろん欲しいんだけど、今の自分に近いものは白(ワンダー王座)なのかなって。年内最終戦で流出っていうのはよろしくないし、所属じゃない選手が持っているからこそだよね」

 同じ15年にデビューした安納とはこれまで、ほとんど対戦する機会に恵まれなかった。だからこそ格好の獲物になる。

 もう一つ興味を示すのが、岩谷の持つIWGP女子王座だ。29日は右手小指の脱臼による欠場から1か月半ぶりに復帰した岩谷と8人タッグ戦で対戦。激しい攻防を繰り広げた。

「今回、岩谷麻優の指が万全だったら、私はシングルを申し込んでいたと思う。来年は必ずシングルを実現させたいし、IWGPは視野にないと言ったけど、岩谷麻優が持っているなら別かな」とニヤリ。24年の黒虎に注目だ。