ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(27=クラレ)が、競技内外で精力的に活動を行っている。

 地球温暖化が国際的な問題となっている中で、雪山の自然環境を守り、ウインタースポーツを次世代に残していく取り組みとして「JUMP for The Earth PROJECT」を5月に発足した。10月には藤女子高等学校(北海道・札幌)の生徒とワークショップなどを通じて意見交換。「藤女子高校の生徒さんたちはみんないい子たちばかりで、いただいたアイデアは次のW杯に向けて実現できるようにしていきたいです」と収穫を口にしていた。

 多忙なスケジュールを調整して交流の場を設ける姿には、イベント関係者も感服している。「若い人たちの意識改革に目を向けていてすばらしい。高校生からしたらお姉さんのような方から語ってくれる方が、変にかしこまらずに聞くことができると思う」と分析。その上で「高梨選手はキャラクターが立っているし、第三者目線から自分の言葉で話すことができるので、イベントなどでも起用しやすいのでは」と相乗効果を指摘した。

 今後は競技シーズンが本格化する。高梨は2022年北京五輪金メダルの小林陵侑(TEAM ROY)ら男子選手と練習を重ねてきた。新シーズンに向けて「来シーズンは世界選手権があって、その後に(ミラノ・コルティナダンペッツォ)五輪と続いていくので、試せるシーズンは今年で最後。自分のジャンプスタイルを見つけたい」と気合十分。多角的に競技の普及・発展に尽力していく。